Razer Gigantus V2 Pro レビュー:5段階から滑りを選べる新世代パッド。ControlとBalanceを比較

今回レビューするのは、2026年4月に発売されたRazerの新作マウスパッド「Gigantus V2 Pro」です。従来のGigantus V2シリーズの上位モデルとして登場したマウスパッドで、5段階のスピード特性(Max Control、Control、Balance、Speed、Max Speed)が用意されており、自分のプレイスタイルに応じて滑り具合を選べるようになっています。
本稿では、この中から「Control」と「Balance」の2種類を実際に使用し、それぞれの使用感と違いをレビューします。
先に結論をまとめると、以下の印象です。
- Balanceは滑り出しが早く止めもしっかり効く、名前の通り誰にでも使いやすい万能型
- Controlは柔らかいフォームの沈み込みを利用したストッピングができ、じっくり狙うプレイに合う
- 1枚8,980円と、従来のGigantusシリーズから大幅に上がった価格設定は人を選ぶ
製品提供:Razer
Razer Gigantus V2 Proとは
Gigantus V2 Proは、Razerの布製マウスパッド「Gigantus」シリーズの上位モデルです。Razerとして初めて、複数のスピード特性と硬度の異なるベースフォームを用意した製品で、Max Control、Control、Balance、Speed、Max Speedの全5モデルがラインナップされています。
日本での発売日は2026年4月28日(Max Speedのみ後日発売)で、価格は各モデル8,980円(税込)です。サイズは長さ500mm×幅480mmのLサイズのみの展開で、厚みはいずれも4mmとしっかりとした厚みがあります。
スペック
項目 | Razer Gigantus V2 Pro |
|---|---|
発売日 | 2026年4月28日(Max Speedのみ後日発売) |
価格 | 8,980円 |
サイズ展開 | Lサイズのみ(500mm × 480mm) |
厚さ | 4mm |
表面素材 | 布(モデルごとに最適化された織り構造) |
ベース素材 | Razer GlideCoreフォーム(Soft / Medium / Hardの3種の硬度) |
エッジ処理 | ロープロファイルのステッチ加工 |
滑走タイプ | 5段階(Max Control / Control / Balance / Speed / Max Speed) |
5段階のスピード特性とGlideCoreフォーム
本作の最大の特徴は、それぞれのプレイスタイルに合わせてフォームの硬さが作り分けられている点です。ベースにはRazer独自の「GlideCoreフォーム」が採用されており、モデルごとに以下の3種類の硬度が割り当てられています。
- Max Control / Control(ソフトフォーム):大型のエアポケットを採用した最も柔らかいフォーム。ソフトな感触と高い制動力を実現
- Balance / Speed(ミディアムフォーム):中間の硬さのフォーム。スムーズな滑りと安定したコントロールを両立
- Max Speed(ハードフォーム):エアポケットを最小限に抑えたハードフォーム。引き締まった表面により超高速なスライドが可能
また、本作では滑りの一貫性も重視されており、X軸とY軸のどちら方向でも一貫した滑りを実現する設計になっています。光学式(オプティカル)センサーに最適化されているほか、ロープロファイルのステッチ加工もしっかりと施されており、ほつれを防ぎつつ手首への刺激を最小限に抑える作りです。反りにくい仕様なのもポイントです。
パッケージ・開封時の状態
パッケージはフラットパッケージではなく、巻きパッケージになっています。ただ、巻き癖は開封直後からかなり少なく、すぐに使用することが可能でした。型崩れしにくいベース素材が使われているおかげで、ここは価格なりの品質の高さを感じる部分です。


裏面はRazerカラーの緑になっており、しっかりと机に貼り付きます。グリップ性はかなり抜群で、激しい操作でもパッドが滑ることはありません。

性能・使用感
Balanceの使用感
Balanceは名前の通り、中間的な滑り速度と安定したストッピングを両立した、スピードとコントロールのバランス型です。

表面は、ややざらつき感のある縦横織の布製です。Controlと比べるとやや硬質な触り心地で、滑り出しも早く、止めもしっかりと効きます。本当に「バランスタイプ」と呼べる、誰にでも使いやすい万能向けの使用感です。上下左右どちらの方向でも、公式で謳われている通り滑りの体感速度に違いは感じませんでした。

ベース(中間層)はControlに比べると明らかに一段硬く、厚み自体は同じ4mmですが沈み込みは少なめです。

Controlの使用感
一方のControlは、5モデルの中で最もベースの層が柔らかく、結構な沈み込みがあります。弾力があってぷにぷにとしたフィーリングで、マウスに力を入れると沈み込む感覚があり、その力を利用してストッピングをすることができます。Balanceでは沈み込みによるストッピングはあまりできないのに対し、Controlでは明確にできるのが大きな違いです。

表面の質感は、Controlの方がほんのわずかに滑らかに感じます。Balanceの方は少し硬質な糸で織られているような感触があるのに対し、Controlは手で滑らせたときの密着度が高く、それが滑らかさにつながっている印象です。

滑りの速さ自体には大きな違いはなく、どちらもしっかり滑ってしっかり止まりますが、Controlの方がほんのわずかに滑りが遅いと感じました。使用感としては、やはりコントロール寄りです。
5モデルからの選び方
今回レビューしたControlとBalanceが最も代表的な2枚ですが、他にもMax Control、Speed、Max Speedの3種類があり、好みによって選べるのも本作の特徴です。迷ったら万能型のBalance、沈み込みを利用したストッピングを重視するならControl、という選び方が分かりやすいと思います。
まとめ
Gigantus V2 Proは、「摩擦の強さを5段階から選ぶ」という新しい基準をマウスパッド選びに持ち込んだ製品です。実際にControlとBalanceを使い比べると、フォームの硬さの違いが沈み込みとストッピングの感覚に明確に表れています。巻きパッケージながら巻き癖がほとんどなく、裏面のグリップ性も抜群で、作りの良さは価格なりにしっかりしています。

正直なところ、1枚8,980円という価格はネックです。前作のGigantus V2シリーズが2,500円前後という非常に手頃な価格帯だったことを考えると、サイズが大きくなったとはいえかなり強気の設定になりました。
とはいえ、品質面では価格に見合った完成度があり、自分のプレイスタイルに合わせて滑りを選びたい人には面白い選択肢です。初めて選ぶなら癖のないBalance、押し付けによる止めを多用するローセンシ寄りのプレイヤーにはControlが合うはずです。
良い点
- フォームの硬さで作り分けられた5段階のスピード特性から、プレイスタイルに合わせて選べる
- Balanceは滑りと止めのバランスが良く、誰にでも使いやすい万能型
- Controlは沈み込みを利用したストッピングが可能で、制動重視のプレイに合う
- 縦横どちらの方向でも滑りが一貫している
- 巻きパッケージながら巻き癖が少なく、開封直後から使える
- 裏面のグリップ性が高く、激しい操作でもずれない
気になる点
- 1枚8,980円と、従来のGigantusシリーズ(2,500円前後)から大幅な値上がり
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