MelGeek Made68 Ultra V2 レビュー:唯一無二の大型背面RGBに、トップクラスの打鍵感が加わった65%ラピッドトリガーキーボード

今回レビューするのは、MelGeek(メルギーク)のラピッドトリガー対応ゲーミングキーボード「Made68 Ultra V2」。8,000Hzポーリングレートに対応した、65%サイズの磁気スイッチキーボードです。
MelGeekといえば、独自性のある洗練された先進的なデザインのキーボードを多数展開しているメーカーです。これまでにも「Made68」や「Made84」、「Real81」、「Real67」など、様々なゲーミングキーボードを展開してきました。デザイン性の高さで以前から話題のメーカーでしたが、打鍵感に関しては、筆者自身も過去にMade68やReal81、Real67を使用した限りでは、やや高音寄りで硬質な打鍵音・打鍵感で、そこまで優れているという印象はありませんでした。
その印象を大きく覆してきたのが本作です。実機を使い込んだ上で、デザイン・打鍵感・性能まで詳しくレビューしていきます。
先に結論をまとめると、以下の印象です。
- Madeシリーズ伝統の背面大型RGBに側面ライトバーが加わり、ビジュアルは唯一無二
- ガスケットマウント化など内部構造の刷新により、打鍵感はキーボード全体でもトップクラスの仕上がりに
- 価格は38,000円と高めだが、見た目・性能・打鍵感のすべてが価格に見合う完成度
製品提供:KIBU
MelGeek Made68 Ultra V2とは
Made68 Ultra V2は、背面に大型のライトボックスを備えた「Madeシリーズ」の最新作で、前作Made68 Ultraのアップデート版。グローバルでは2026年4月に発売され、国内では正規代理店経由で2026年5月に発売されました。価格は税込38,000円です。
カラーは4色展開で、カラーによって選択できるキースイッチが異なります。
- ナイトパープル:KOM Lite / Flip King の2種類から選択可能
- フロストホワイト:Flip King スイッチ
- ブルームピンク:Flip King スイッチ
- クラシックホワイト:Flip King スイッチ
スイッチはいずれもTTC製の磁気スイッチで、「King of Magnetic Switch Lite」と「Flip King of Magnetic White Switch(FKOM White)」の2種類。今回レビューするのはフロストホワイトモデルです。
スペック
項目 | MelGeek Made68 Ultra V2 |
|---|---|
発売日 | 2026年5月30日(国内) |
価格 | 38,000円(税込) |
カラー | ナイトパープル / フロストホワイト / ブルームピンク / クラシックホワイト |
キー配列 | 英語(US)・68キー |
フォームファクター | 65% |
キースイッチ | TTC KOM Lite / TTC FKOM White(カラーにより異なる) |
キーストローク | 3.5±0.2mm |
スイッチ交換 | ホットスワップ対応 |
キーキャップ | PC(フロスト加工・LED透過)※クラシックホワイトのみPBT |
LED方向 | 南向き |
アクチュエーションポイント | 0.1-3.4mm |
ラピッドトリガー | 0.01-2.5mm |
レイテンシー | 0.125ms |
ポーリングレート | 最大8,000Hz |
ゲーム機能 | SOCD / DKS など |
キャリブレーション | 自動 / 手動の両対応 |
ケース | 6063アルミニウム合金 |
構造 | シリコン製ダンパーガスケットマウント+5層構造遮音フォーム |
照明 | フルスクリーンバックライト+照明付き連結式サイドパネル |
接続 | 有線(USB Type-C) |
サイズ | 319 × 117 × 40mm |
重量 | 約1,175g |
前作Made68 Ultraからの変更点
前作から細部にわたり大きなアップデートが施されています。主な変更点は以下の通りです。
- 側面RGBライトバーの追加:Madeシリーズ最大の特徴である背面の大型ライティングに加え、V2では左右の側面にも細いRGBライトバーが新設されました。このライトバーは交換可能で、サイドパネルは11種類が用意されています
- 自作ライトガイドパネルに対応:ステップファイルが配布されているため、3Dプリンターで自分だけのオリジナルライトガイドパネルを作ることも可能です
- ライティングエフェクトの大幅増強:前作の20種類から、50種類以上へと拡充されました
- 内部構造の刷新:前作のガスケットマウントから、「5層構造フォーム」+「シリコン製ダンパーガスケットマウント構造」へと強化され、打鍵感・静音性がさらに充実しました
パッケージ・同梱品

同梱品は以下の通りです。
- キーボード本体
- USBケーブル
- スイッチ&キーキャッププーラー(2in1)
- 交換用キーキャップ
- クイックガイド

外観・デザイン:工学的な美しさを感じるフルアルミ筐体


本体はアルミニウム合金のCNC削り出しシャーシを採用しており、サイドパネルもアルミ製。細部のネジ止めに至るまで非常に美しく加工されており、工学的な美しさを感じさせます。重量は公称値で1,175gとかなりの重量感があり、高い安定性を誇ります。

今回レビューしているフロストホワイトは、全体がホワイトのキーキャップに、マットで高級感のあるシルバー塗装のケースの組み合わせ。背面左側にUSBポート、右側には物理的なモード切り替えスイッチが備わっています。


キーキャップ:フロスト加工の半透明キーキャップ
キーキャップには透明な素材にフロスト加工(曇りガラス加工)が施されており、LEDの光を美しく上品に透過します。フロスト加工によって肌触りにも適度なグリップ感があり、ここも非常にこだわりが感じられるポイント。キーキャップのデザイン自体も美しく仕上がっています。LEDは南向きに搭載されています。

なお、クラシックホワイトモデルのみキーキャップがPBT樹脂製で、光を透過しない仕様になっています。ライティングを重視するなら、他の3色から選ぶのがおすすめです。

打鍵感・打鍵音:磁気スイッチでもトップクラスの仕上がり
キースイッチは四角いボックスステム型で、軸ブレがかなり抑えられています。ほとんどないと言っていいレベルで、非常に安定した操作が可能です。TTC製のスイッチにはルブも施されており、非常にクリーミーで心地よい押し心地です。荷重は軽めの部類に入ります。

キースイッチ自体はホワイトですが、内部のパーツに赤色のパーツが一部使われており、サイドから見たときにフロスト加工されたキーキャップ越しにその赤がわずかに覗きます。これが差し色になっていて非常に綺麗です。

内部は以下のパーツで構成された、贅沢な多層構造になっています。
- FR4ポジショニングプレート
- PORONサンドイッチフォーム
- 吸音スイッチパッド
- シリコンダンパー&ダンプナーリング
- PCBA
- 二重構造のラテックスフォーム
- シリコンガスケットレイヤー
- ボトムフォーム
スタビライザーもしっかりとルブされており、嫌な金属ノイズはほとんど一切ないと言っても過言ではない仕上がりです。

率直に言って、ラピッドトリガーキーボードもここまで来たかという打鍵感です。磁気スイッチキーボードは登場初期、打鍵感でメカニカルキーボードに劣ると言われていましたが、本機はそれを超えていると言ってもいいくらいの完成度で、キーボード全体の中でもトップクラスの打鍵感だと感じます。
充実した内部構造とガスケットマウントにより、底打ち感は適度に柔らかく、長時間使用していても疲れづらい設計となっています。打鍵時の衝撃もうまく吸収され、打鍵音も控えめで上品な響きです。
ゲーミング性能:0.01mm単位のラピッドトリガーに対応
ポーリングレートは最大8,000Hzに対応し、レイテンシーは公称0.125ms。アクチュエーションポイントとラピッドトリガーの仕様は以下の通りです。
- アクチュエーションポイント:最短0.1mmから最大3.4mmまで、0.1mm単位で調整可能
- ボトムデッドゾーン:0mmから0.07mmまで調整可能(初期値は0.04mm)
- ラピッドトリガー:最短0.01mmから2.5mmまで、0.01mm単位で調整可能

ボトムデッドゾーンまで数値で追い込める、非常に細かい調整が可能な設計です。精度も抜群で、動作はキビキビとしており、設定した数値通りの動きで全く問題ありません。最短設定にしても入力遅延などはほとんど見られず、安定して動作する非常に高性能なキーボードだと感じました。SOCDやDKSといった最新のゲーミング機能も搭載しています。
キーキャリブレーション機能は自動・手動の両方に対応。ホットスワップ対応でスイッチの互換性も高く、様々なスイッチに付け替えて使用できます。
物理スイッチでプロファイルを瞬時に切り替え
背面右側の物理的なモード切り替えスイッチにより、プロファイルをワンボタンで瞬時に変更できます。ゲーム用・普段使い・仕事用と設定を分けておけば、用途に応じてすぐに切り替えることができます。
ソフトウェア:Webドライバー対応、プロのプリセットも使える
設定は専用ソフトウェア「HIVE 2.0」から行います。Webドライバーと、ダウンロードして使うインストール型ドライバーの両方が用意されており、インストール不要で設定できるWebドライバーがあるのは嬉しいポイントです。
各種キー割り当てはもちろん、ライティングも細かく調整可能。日本語にも対応しており、翻訳自体に不自然な点はありません。フォントのデザインにやや中国製品っぽいチープさを感じるかもしれませんが、UI自体は見やすく、数値の設定などもスムーズに行える、直感的で使いやすいソフトウェアに仕上がっています。




Pro PresetとCrosshair Library
ソフトウェアにはユニークな機能も搭載されています。
- Pro Preset:中国のプロゲーミングチーム「Dragon Ranger Gaming」の各選手や、Sentinelsのc0llaps選手、MIBRのzZk選手などの設定が用意されており、ワンクリックでプロと同じキーボード設定を適用できます
- Crosshair Library:中国の選手を中心としたVALORANTのクロスヘアコードが登録されており、ワンクリックでコードをコピーできます(現時点ではVALORANT のみ対応)
プロの設定をそのまま試せる機能は、FPS向けキーボードならではの面白い切り口です。


ライティング:背面ライトボックスが放つ唯一無二のビジュアル

背面にこれだけ大きなRGBライトを備えたキーボードは他に類を見ず、唯一無二の個性を放っています。
キースイッチのバックライトは、Bright、Gradation、Breathing、Waveなど10種類を用意。クイックプリセットにはハート、レインボー、猫、404、メガネ、光の翼など、キー上に模様を描けるユニークなプリセットも揃っており、これらもBright / Breathing / Waveの3種類から光らせ方を選べます。
さらに、以下のような先進的なライティング機能も搭載されています。
- リアルタイムゲームシンク:ゲーム内のアクションに合わせて瞬時に照明効果を調整
- AIライティング:AIがゲームや気分に合わせた環境光を生成
- ダイナミックオーディオビジュアライゼーション:音楽やボイスチャット、効果音に反応して発光
夜に部屋の照明を落としてプレイする際のデスク映えは最高峰のビジュアルです。サイドパネルの交換や自作ライトガイドパネルまで含め、光らせて楽しむキーボードとしての完成度は群を抜いています。
まとめ:Melgeekの最高傑作と呼べる完成度
デザイン性の高さは以前からのMelgeekの持ち味でしたが、本作はそこに打鍵感が追いつき、追い越してきました。ガスケットマウントと充実した内部構造、ルブ済みスイッチとスタビライザーによる打鍵の質は、磁気スイッチキーボード全体でもトップクラスだと感じました。

ボトムデッドゾーンまで調整できる緻密な設定項目と精度の高い動作も含め、高級感、機能性、ビジュアルの美しさのすべてに強いこだわりを感じる、Melgeekの最高傑作と言っても過言ではない一台です。
その分、価格は38,000円とやや高めではあるものの、価格に見合うだけの機能・見た目・性能を備えています。高品質なキーボードが欲しい、見た目が洗練されて美しいキーボードが欲しい、性能も高いキーボードが欲しい――そのすべてを求める人におすすめできるキーボードです。
良い点
- 背面ライトボックス+側面ライトバーによる唯一無二のビジュアル
- 磁気スイッチキーボードでもトップクラスの打鍵感
- 軸ブレがほとんどない安定したTTC製スイッチ
- 金属ノイズをほぼ感じさせないスタビライザーの仕上がり
- CNC削り出しの6063アルミシャーシによる高級感と1,175gの安定感
気になる点
- 38,000円と価格は高め
フォトギャラリー
この製品をもっと詳しく
XROSSHAIR 製品ページMADE68 Ultra V2最安 ¥35,000 / 3ストア価格を比較する→
