Pulsar eS FS-1 レビュー:PulsarとVAXEEが共同開発したZOWIE FK2ライクな左右対称マウス

今回レビューするのは、Pulsar Gaming GearsのeSシリーズから発売されたゲーミングマウス「Pulsar eS FS-1」です。PulsarとVAXEEによって共同開発された初のゲーミングマウスとなっています。
先に結論をまとめると、以下の印象です。
- ZOWIE FK2に近いサイズ感の平べったい左右対称形状で、癖がなく手に馴染みやすい
- 56g・XS-1センサー・8,000Hz対応に加え、ボタンとLEDを備えたLink 8Kレシーバーが便利
- ラバー加工のない金属製スクロールホイールは指が滑りやすく、好みが分かれる
Pulsar eS FS-1とは
Pulsar Gaming Gearsは、韓国発のゲーミングデバイスメーカー。超軽量マウスのX2シリーズなどで知られ、近年はプロシーンでの採用も増えています。FS-1は同社の新ライン「eSシリーズ」のマウスとして、ZOWIEを源流に持つ台湾のVAXEEと共同開発されました。両ブランドが手を組んだ初のゲーミングマウスであり、生産と品質管理はVAXEEが担当しているとされています。
発売日は2026年2月19日で、価格は24,800円(税込、公式サイト)です。Pulsarの公式サイトのほか、パソコンショップ アーク、TSUKUMO、パソコン工房、PCワンズなど各種店舗でも販売されています。
スペック
項目 | Pulsar eS FS-1 |
|---|---|
発売日 | 2026年2月19日 |
価格 | 24,800円 |
カラー | Pulsar eS Blue |
形状 | 左右対称・ロープロファイル |
サイズ | 124 × 64 × 37mm |
重量 | 56g |
センサー | Pulsar XS-1 |
最大DPI | 32,000 |
最大速度・加速度 | 750 IPS / 50G |
ポーリングレート | 最大8,000Hz |
メインスイッチ | Pulsar オプティカルスイッチ |
エンコーダー | TTC Gold |
ソール | PTFEソール(上下・高面積タイプ) |
バッテリー持続時間 | 最大160時間(400mAhバッテリー) |
接続方式 | 2.4GHzワイヤレス / 有線 |
ドングル | Link 8Kレシーバー(8K対応、ボタン・LED搭載) |
LOD | 0.7 / 1 / 2mm |
パッケージ・同梱品

同梱品は以下の通りです。
- FS-1本体
- Link 8Kレシーバー
- USB-Cケーブル


外観・デザイン
表面・質感
カラーはダークネイビーです。パッと見はブラックのような色味ですが、よく見ると青みがかったダークネイビーであることが分かります。トップシェル左側にはPulsar eSのロゴ、背面後部にはeSシリーズの特徴的な赤いアクセントがあしらわれています。

表面はマットな質感で、サラッとしていて肌触りがいいです。グリップ性に関しては標準的な印象で、そこまで強い吸い付き感はないものの、滑りやすい感じもしません。

細部の作り
底面にはDPIボタンと電源ボタンが備わっています。ソールは上下に高面積タイプのPTFEソールが配置されており、底面にも凹凸加工が施されているなど、細部までこだわりを感じられるデザインになっています。

性能・使用感
形状と持ち心地
公式でもロープロファイル形状とされている通り、高さが37mmに抑えられているのが特徴です。目立つような形状ではないものの、非常にスタンダードで癖のないデザインになっています。サイズ感は、筆者自身もかなり愛用しているZOWIEの「FK2」に非常によく似ています。

左右対称でFK2と同様に全体的に平べったく、後部の高さが低いのが特徴的です。側面は逆ハの字型で適度な傾斜があり、前方から中央にかけてはややスリムになりますが、そこまで大きな変化はなく比較的平行に近い形状です。中央あたりから後部にかけてはやや膨らみがあり、持ったときに親指の付け根や、小指・薬指の付け根にしっかりフィットします。



重量は公称56gで、重すぎず軽すぎないスタンダードな重量です。
クリック感
メインスイッチには、1億回クリック耐久のPulsarオプティカル(光学式)スイッチが搭載されています。遅延が低くレスポンスが良いことで知られているスイッチです。
クリック感は非常にクリスピーな押し心地で、プリトラベル・ポストトラベルともに適度に調整されており、直感的なクリック操作が可能です。押し心地は結構軽めで、跳ね返りもしっかりあるため、連打や連射がしやすいフィーリングだと感じます。
スクロールホイール
スクロールホイールはシルバー合金製で、滑り止めのラバー加工がありません。そのため、一般的なラバー加工が施されたホイールに比べると、やや指が滑りやすい印象があります。
操作性自体が悪いわけではありませんが、個人的にはラバー加工がある方が好みです。また、ホイールの側面に傾斜がなく、横から見ると綺麗な円柱状になっているため、持ち方によっては横からホイールを操作しづらい設計に感じます。このマウスにおいて唯一、好みが分かれそうなポイントです。

サイドボタン
サイドボタンは非常に小さくて細長い形状ですが、凹凸もしっかりあるタイプで押しやすいです。手前と奥のボタンがちゃんと分離しているので押し間違えることもなく、非常に使いやすいボタンだと思います。

センサーとワイヤレス性能
センサーにはPulsarのフラグシップセンサー「XS-1」を搭載しており、最大32,000 DPIに対応します。ポーリングレートは最大8,000Hzに対応し、LODは0.7 / 1 / 2mmの3段階で調整可能です。
Link 8Kレシーバー
付属のワイヤレスレシーバー「Link 8Kレシーバー」は個性的な作りで、レシーバー本体にボタンが備わっています。初期状態ではプロファイル切り替えとDPI切り替えに対応しており、ソフトウェアからポーリングレート、LOD、ターボモード、デバウンスタイムの管理などに機能をリマップすることができます。

LEDが搭載されているため、設定の切り替えをレシーバー本体で視覚的に確認できるのも便利です。最近はこのようなボタン付きのレシーバーが増えてきていますが、ソフトウェアを開かずに設定を変更できるのは非常に便利だと思います。

ソフトウェア
設定にはPulsarのソフトウェア「Pulsar Bibimbap Web Driver」を使用し、ウェブブラウザ上で設定が可能です。設定できる項目は以下の通りです。
- マクロ機能やキーのリマッピング(ドングルのボタンのリマップも可能)
- DPI・ポーリングレート・DPI LEDの変更
- モーションシンク、リップル制御、角度スナップ
- ターボモード(遅延をより軽減するモード)
- マウスの回転調整、デバウンスタイムの設定

プロファイルは4種類設定でき、日本語にも対応しています。UIは非常に凝っていて、かなり使いやすい設計になっていると感じました。

なお、DPIの切り替えは底面の電源ボタンで行います。このボタンは長押しで電源のオンオフ、3回押し(トリプルクリック)でDPIの切り替えという役割になっています。


まとめ
Pulsar eS FS-1は、「競技シーンにおける安定性」という公式の説明通り、派手さよりも癖のなさと信頼性を追求したマウスです。FK2に近い平べったい左右対称形状は手にしっかりフィットし、56gの重量、XS-1センサー、8,000Hz対応、ボタン付きのLink 8Kレシーバーと、競技用として求められる要素が一通り揃っています。クリック感もクリスピーで軽く、連打のしやすさも含めて操作フィーリングは良好でした。

一方で、ラバー加工のない金属製スクロールホイールは正直なところ好みが分かれるポイントです。指が滑りやすく、側面が丸みの少ない円柱状で横からの操作もしづらいため、ホイール操作を多用するプレイヤーは店頭などで試してから判断するのが良いと思います。
FK2系の形状が手に合う人や、癖のないスタンダードな左右対称マウスを探している人には有力な選択肢になるはずです。PulsarとVAXEEという2つのブランドの共同開発第1弾として、堅実にまとまった1台だと感じました。
販売ページ(Pulsar):jp.pulsar.gg/products/pulsar-es-fs-1-gami…
良い点
- FK2に近いサイズ感の、癖のない左右対称ロープロファイル形状
- 56gのスタンダードな重量とマットで肌触りの良い表面
- クリスピーで軽いクリック感。連打・連射がしやすい
- 押しやすく分離のしっかりしたサイドボタン
- ボタンとLEDを備えたLink 8Kレシーバーで、本体側から設定変更が可能
- ブラウザ上で完結する使いやすいソフトウェア(日本語対応)
気になる点
- ラバー加工のない金属製スクロールホイールは指が滑りやすい
- ホイール側面が円柱状で、持ち方によっては横から操作しづらい



