本稿では、WALLHACK（旧SkyPAD）から発売されているガラスマウスパッド「SP-004」をレビューします。
製品スペック
| 製品名 | WALLHACK SP-004 |
| カラー | Neon / Black |
| 表面素材 | ガラス |
| 裏面素材 | 全面シリコンベース |
| サイズ | 43 x 49 x 0.36cm |
| 厚さ | 3.6mm |
製品リンク：WALLHACK SP-004
パッケージ
WALLHACK SP-004は、非常に重厚感のあるパッケージで、箱自体にもかなりの重量があります。箱は観音開き型になっており、内部には頑丈な緩衝材が詰められています。また、扉はマグネット内蔵になっているため、不意に開くこともありません。ガラス製マウスパッドの保管には気を使うので地味に嬉しいポイントです。
製品パッケージからも強いこだわりを感じられる作りになっています。
内容物
- マウスパッド本体
- クリーニングクロス
- ステッカー
- カード
概要｜デザイン・使用感
SkyPADは、2017年にデンマーク・コペンハーゲンで設立されたガラスマウスパッドを主力製品とするゲーミングギアブランド。2024年3月1日には、ブランド名とロゴ、Webサイトを含む大幅なリブランディングを実施し、第4世代となる新製品「SP-004」が発表されました。
SP-004 (SkyPAD 004) は、高精度のトラッキング性能を目指して設計されたガラス製マウスパッド。第3世代の3.0との大きな違いは、表面の質感、裏面のシリコンラバー。表面はより摩擦感が増えたことでコントロール寄りになり、裏面には前世代では四隅にゴムラバーが付いていましたが、SP-004では裏面全体がシリコンラバーになったことで操作時の安定感が増しています。また、デザインも刷新されており、ロゴがよりシンプルかつ洗練されたものに変更されています。
SP-004の滑走面は、サラサラとしたすりガラスのような質感です。ほんのわずかにざらつきを感じるテクスチャーになっており、これまで筆者が持っていたガラス製マウスパッドに対するイメージとは良い意味で少々異なるものでした。抵抗感の少ない軽快な滑走感に加え、止め性能も十分にある印象です。
比較対象は手元にあるPulsar Gaming GearsのSuperGlide。両者ともに特性は結構似ていますが、SuperGlideの方がわずかに滑走時の抵抗感を感じやすく、それに対してSP-004はより滑らかな滑走感になっているように感じます。
止め性能に関してはSuperGlideの方がわずかに優れているように感じますが、誤差と言える範囲です。SP-004も十分に止めやすく（それでも布製に比べると制御は難しい）、より滑らかな操作性を求めるのであればSP-004の方がおすすめです。
一般的な布製マウスパッドとは使用感が全く異なり、ガラス製マウスパッドはやはり滑らかな滑りが最大の強みといえます。止め性能に関しては布製に劣るのは必然ですが、後述する「Obsidian Pro Mouse Skates」と併用することである程度のコントロール性を得ることができます。
エッジ加工｜裏面
SP-004は丁寧にラウンドエッジ加工がされており、肌に触れても怪我の心配はありません。厚みは公称値36mmとなっています。
裏面には前作まで使用されていた4隅のシリコンラバーを廃止し、SP-004ではシリコン製の全面ベースに変更されています。これにより、ガラスの歪み防止や操作時の安定感が向上しています。ここは前作から大きな変更点です。
オプション品
Wallhack x X-Raypad Obsidian Pro Mouse Skates
「Obsidian Pro Mouse Skates」は、WallhackとX-RayPadが共同開発した点タイプのマウスソール。厚みは0.8mmで、1パックに40個の点ソールが同梱されています。一般的にマウスソールによく採用されているPTFE（フッ素樹脂）ではなく、UHMW-PE（超高分子量ポリエチレン）が使用されており、PTFEよりも耐摩耗性に優れている模様です。
摩擦係数ではPTFEの方に軍配が上がるようですが、本製品はWallhackのガラスパッドに最適化されていることで、あえて耐摩耗性に優れ、滑りを少し抑えたUHMW-PEが素材として使用されているように思います。
使用感については、一般的なPTFEの面ソールに比べるとほんのり粘りが感じられる滑らかな使用感です。素材にUHMW-PEが使用されていることである程度滑りが抑えられており（それでも布製に比べるとかなり滑ります）、滑りの速いガラスマウスパッドでも制御がしやすいです。
また、ガラスマウスパッドを使用していると頻発する小さなゴミの上を滑らせた際に「ジャリッ」と不快な感触がする頻度も設置面の小ささゆえに少なく、点ソールとガラスマウスパッドの相性の良さを実感しました。さらにPTFE素材の点ソールもSP-004で使用してみましたが、かなり滑りが早く、制御が難しいように感じました。
コントロール性の良さとゴミ付着時の不快感軽減のためにも、SP-004を購入する際はぜひObsidian Proも同時に購入することをおすすめします。
Wallhack Sleeve Repeat / Sleeve Column
こちらもSP-004と同時に発売されたアームスリーブ。ガラス製マウスパッドは汗をかいた際に皮膚がマウスパッドとくっついてしまい滑りが悪くなるというデメリットがありますが、アームスリーブはそれを対策してくれるというもの。また、摩擦の低減にも繋がるため、一貫して安定したパフォーマンスが出しやすいという特徴があります。
素材はリエステル80%とスパンデックス20%のブレンド。種類も豊富でそれぞれ2種類のデザイン、形状、サイズが用意されています。こちらは特に必須という感じはしないため、必要な方のみ購入することをおすすめします。
WALLHACK SP-004｜総評
WALLHACK SP-004は、SkyPAD 3.0の後継種となる新モデル。ガラスの特性であるスピード性を保ちながらも、コントロール性も実現したガラス製マウスパッドです。所有欲を満たしてくれる重厚なパッケージ、製品の品質、洗練されたデザイン性、いずれをとってもガラス製マウスパッドをお探しの方であれば非常におすすめできる製品であると感じます。
ただし、ガラス製マウスパッドは好みが分かれやすい製品であるため、購入の際には注意が必要なのも事実。一般的にガラス製はOverwatchやApex LegendsなどのトラッキングAIMが重要なゲームでよく好まれますが、VALORANTやCS2のように緻密なAIMが求められ、キルタイムが短いゲームでは向かないとされてきました。しかし、最近ではVALORANTのプロでも使用者が増えており、ZETA DIVISIONのhiroronn選手やDetonatioN FocusMeのMeiy選手などがSkyPADを使用していたことで、VALORANTでも多くの注目を集めるようになっています。
また、ガラス製マウスパッドは耐久性の高さと手入れが簡単なこともメリットの一つ。軽快な滑りとこれらの管理上のメリットに魅力を感じる方はぜひ一度試してみることをおすすめします。
SP-004の価格は税込17,900円、今回レビューしたブラックの他にホワイトモデルも用意されています。注文時にクーポンコード「VALNEWSJP」を入力することで10％OFFが適用されます。
製品ページ：WALLHACK SP-004
WALLHACK JAPAN公式X：https://twitter.com/WALLHACK_JP
以上、「WALLHACK SP-004」のレビューでした。
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