MENU

VAXEE XE V2 Wireless レビュー:大幅軽量化&クリック感改善、初代から正統進化した4K対応ワイヤレスゲーミングマウス

本稿では、VAXEEから発売されているワイヤレスゲーミングマウス「XE V2 Wireless」をレビューします。

製品提供:VAXEE

目次

製品スペック

製品名XE V2 Wireless
カラーオブシディアンブラック / ピンク
形状左右対称
接続方式有線 USB / 2.4GHz
センサーPixArt PAW3950
ポーリングレート最大4000Hz(2.4G接続時&競技用モードのみ、有線時は最大1000Hz)
DPI100-26000DPI
LOD低LOD 0.4-0.9 / 高LOD 0.8-1.4mm
サイズ122×61×38mm
充電速度0-100%|1時間50分
バッテリー1K 110時間(通常モード)|4K 30時間(競技用モード使用時)
重量公称値59g|実測値59.4

製品リンク / 公式ページ
VAXEE XE V2 Wireless:https://www.vaxee.co/jp/product.php?act=view&id=410
VAXEE Japan 公式X:https://x.com/vaxee_Japan
YouTube:https://www.youtube.com/VAXEE

開封|同梱品

同梱品

  • マウス本体
  • USB Type-Cケーブル
  • 4Kワイヤレスレシーバー
  • マニュアル

製品概要

左右非対称の唯一無二のハーフエルゴ形状を持つNP-01シリーズや高品質なマウスパッドを展開するVAXEEから、待望のXEシリーズ最新モデル「XE V2 Wireless」が登場しました。XEシリーズは、2022年8月に“遊びにも仕事にも使える”マウスとして有線モデルの「XE」で初登場。続いて2023年1月には、同社初となるワイヤレスモデル「XE Wireless」が発売されました。

Logicool G PRO X SUPERLIGHTに近いサイズ感・形状でありながら、絶妙な側面のカーブやメインボタンの窪み、後部のなだらかな曲線など、手にしっかりフィットする形状が話題となったXEシリーズ。しかし、初代のワイヤレスモデル「XE Wireless」は重量が76gとやや重く、それがネックと感じるユーザーも多くいた印象です。

筆者自身もXEの形状は非常に好みで愛用していましたが、重量に加え、メインボタンのクリック感が非常に軽く、激しい操作時に誤ってクリックしてしまう“暴発”が起きやすい点が気になっていました。

今回登場したXEシリーズ最新作「XE V2 Wireless」では、最大4,000Hzのポーリングレートに対応し、初代モデルで指摘されていた欠点をすべて解消しています。

引用:VAXEE

まず、重量は76gから59gへと約17gの大幅な軽量化を実現。さらに、メインボタンには新たに中央フレーム構造が採用されており、スイッチ自体の荷重には変更がないものの、クリック感はやや重く調整されています。加えて、ボタンのぐらつきも改善され、操作の安定性が向上しています。その他には、軽量化とバランスの最適化を目的に、初代モデルに搭載されていたホイール下のファンクションキーが廃止されています。

性能面では、最新のPixArt製センサー「PAW3950」を搭載。PixArt社と密に連携し、厳密なチューニングと検証を行うことで、すべてのモデルがプロレベルの競技環境に対応できるよう仕上げられているとしています。特に4Kポーリング対応の「競技用モード」では、初代モデルと比較して約5%の低遅延化が実現されています。

また、従来どおり本体底面のボタンによる設定操作が可能なほか、新たにWebドライバーにも対応しており、より柔軟な設定管理が可能となっています。

カラーバリエーションは、新色の「オブシディアンブラック」をはじめ、ピンク、レイクグリーン、ホワイト、レッド、ネオングリーンの全6色がラインナップされています。現時点で発売されているのはオブシディアンブラックとピンクの2色のみで、レイクグリーンとホワイトが6月、レッドとネオングリーンが7月に順次発売予定です。

引用:VAXEE

デザイン|ビルドクオリティ

今回レビューするのは、新色の「オブシディアンブラック」モデルです。従来のブラックと比べてややグレー寄りの色味となっており、落ち着きのある高級感が感じられます。個人的にも非常に好みの仕上がりです。

全長は122mmとやや大きめのサイズですが、形状やサイズは評価の高かった初代モデルと同一です。一見するとLogicool G PROシリーズに似たシルエットですが、細部のデザインには明確な違いがあります。

たとえば、マウス形状比較サイト「EloShapes」でG PRO X SUPERLIGHT 2と初代XE(XE V2と同形状)を比較すると、全体のサイズ感はほぼ同じながら、高さはXEの方がわずかに低く設計されています。実際に使用してみると、XEシリーズはメインボタンがより低く配置されており、指の形状に沿った緩やかなカーブを描いているため、自然なフィット感を得やすくなっています。

引用:EloShapes
G PRO X SL2と初代XEとの比較(V2はまだ未掲載)
参考:左 G PRO SL2|中央 XE V2|右 Viper V3 Pro

また、母指球や小指球が触れるマウス側面後部の膨らみは、XEシリーズの方がやや大きく設計されており、そのおかげで持ち上げ操作がスムーズに感じられます。さらに、マウス後部のカーブも緩やかで高さも抑えられているため、手のひらへの圧迫感が少なく、長時間使用しても快適に操作できます。

表面はマットな質感で、適度なグリップ力があります。そのため、グリップテープを使わずとも十分に安定した操作が可能です。グリップ力の点では、Razer Viper V3 Proほどではないものの、Logicool G PRO X SUPERLIGHT 2よりは明らかに優れていると感じました。

また、軽量化された一方で、ビルドクオリティは非常に高く保たれています。マウス本体を強く押しても軋みやたわみはほとんど感じられず、剛性の高いしっかりとした作りとなっています。

ボタン|ホイール

メインボタンは、初代モデルで指摘されていた軽すぎるクリック感が改善され、適度な重さのあるクリック感へと改善されています。スイッチ自体の荷重には変更がないものの、内部構造を見直すことで、クリック感のバランスを最適化したとのこと。

実際に使用してみても、誤操作はほとんど発生せず、しっかりとした手応えを感じられます。クリック感は明瞭でありつつ、押し心地にはわずかに柔らかさがあり、音も“コトコト”とした低めのトーンで比較的静かです。

プリトラベルとポストトラベルもいずれも短く設計されており、直感的かつ素早い入力が可能です。連打性能にも優れており、全体として非常に快適なクリック操作が実現されています。

サイドボタンは光沢感のある仕上げで、明確なクリック感があり、適度な出っ張り具合で押しやすい設計になっています。

ホイールは程よいノッチ感があり、回転も滑らかで扱いやすいです。クリックも適度な硬さで、バランスの取れた仕上がりになっています。初代モデルと比べると、ノッチの主張はやや控えめになり、回転の重さも軽減されている印象を受けます。

センサー|マウスソール

底面には上下に新型の面ソールが貼られており、従来モデルに比べて滑走性が向上しています。滑り出しから停止まで一貫してスムーズで、標準で搭載されているソールとしては非常に高品質です。交換の必要性を感じないほど、完成度の高い仕上がりとなっています。

センサー位置はややフロント寄りに配置されています。本体左側には、電源スイッチと各種設定切替用のボタンが搭載されており、従来通りの直感的な操作が可能です。Webドライバーによる細かな設定にも対応していますが、従来と同様にオフラインでのプラグアンドプレイ設計が引き継がれており、ソフトウェアを使用しなくても即座に設定することができます。

ギャラリー

ソフトウェア

VAXEEはこれまで専用ソフトウェアを提供しておらず、基本的にプラグアンドプレイでの利用が前提となっていました。しかし、今年から新たにWebドライバーが公開され、今回のXE V2 Wirelessも対応しています。

Webドライバーは非常にシンプルかつ洗練されたUIになっており、直感的に操作することができます。対応言語は英語、中国語、韓国語に加えて日本語にも対応しています。

設定画面ではDPI設定やポーリングレート、クリック応答速度などの設定ができます。また、トラッキングモードも超低遅延の競技用モード、標準モード、Motion Syncのオン/オフなど4つのモードから選択することができます。

設定画面では、DPIの調整やポーリングレート、クリック応答速度の変更といった基本的な設定項目に加え、トラッキングモードも超低遅延の競技用モード、標準モード、Motion Syncのオン/オフなど4つのモードから選択することができます。リフトオフディスタンスは低LODの0.4-0.9mm、高LODの0.8-1.4mmの2種類から選択可能です。

さらに、各ボタンの割り当て変更、バッテリー残量の確認、ファームウェアのアップデートなどの機能も用意されており、細かなカスタマイズに対応しています。

VAXEE XE V2 Wireless|総評

XE V2 Wirelessは、初代の形状を継承しつつ、重量とクリック感という弱点を解消した、まさに正統進化モデルと言えます。デザイン性と操作性を両立させつつ、最新センサーのPixArt PAW3950を搭載し、最大4000Hzにも対応。競技向けの性能を備えた高性能なマウスへと進化しています。

また、VAXEE初となるWebドライバーにも対応し、DPI設定やトラッキングモードの切り替え、ファームウェア更新など、より柔軟かつ直感的な設定が可能になった点も大きな進化です。

NP-01シリーズ同様に高く評価されてきた唯一無二の形状に加え、重量は76gから59gへと大幅に軽量化されました。堅牢なビルドクオリティも相まって、非常に完成度の高い後継機に仕上がっています。初代で惜しくも使用を見送っていた方や、XEシリーズを長らく愛用してきたユーザーにとっても、待望の1台と言えるでしょう。

カラーは全6色展開が予定されており、オブシディアンブラック / ピンクは5月7日よりVAXEE公式サイトにて税込23,450円で販売が開始されています。6月10日からはレイクグリーン / ホワイトが販売開始され、7月にはレッド / ネオングリーンが順次販売予定となっています。

製品リンク / 公式ページ
VAXEE XE V2 Wireless:https://www.vaxee.co/jp/product.php?act=view&id=410
VAXEE Japan 公式X:https://x.com/vaxee_Japan
YouTube:https://www.youtube.com/VAXEE

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
0 コメント
Oldest
Newest
Inline Feedbacks
View all comments
目次