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VARMILO Minilo75 HE レビュー:シンプルデザインながらも高機能、4種類のスイッチから選べるラピッドトリガーキーボード

本稿では、VARMILOから発売されているゲーミングキーボード「Minilo75 HE」をレビューします。

製品提供:MechKeys

目次

製品スペック

製品名Minilo75 HE
カラーBlack / Mendozae
キーレイアウトUS配列 75%レイアウト
ケースプラスチック + 金属インレイフレーム
スイッチMag White
Huano Mag Marble
Gateron Mag Jade Pro
TTC King of Mag RGB
キーキャップPBTダブルショット / Cherryプロファイル
ホットスワップ対応
構造トレイマウント構造
PCBプレートアルミニウム
VIA/QMK非対応
ポーリングレート最大8000Hz
接続方式USB Type-C
サイズ325×142×37mm
重量公称値0.85kg|実測1.1kg

販売リンク
VARMILO公式:https://varmilo.com/products/minilo75-he
MechKeys:https://mechkeys.com/ja/products/varmilo-minilo75-he
AliExpress:https://ja.aliexpress.com/item/1005009069239492.html

開封|同梱品

同梱品

  • キーボード本体
  • ダストカバー
  • USB Type-Cケーブル
  • 追加キーキャップ
  • キースイッチ&キャッププラー
  • マニュアル

概要|デザイン

VARMILO(アミロ)は、2013年に中国で設立されたメカニカルキーボードブランドです。「メカニカルキーボードは入力ツールとしてだけでなく、物語を伝えることができる芸術作品だ」という理念のもと、デザイン性に優れた多彩なキーボードを展開してきました。メカニカルスイッチ搭載モデルに加え、独自開発のメカニカル静電容量式スイッチを採用したモデルも手がけており、高い人気を誇るブランドです。

今回新たに登場した「Minilo75 HE」は、パステルカラーとシンプルなデザインが特徴の「Minilo」シリーズから発売された、初のラピッドトリガー対応モデルです。カラーバリエーションはブラックとピンク(Mendozae)の2色が用意されており、購入時に複数の磁気式スイッチから好みに応じて選択できる点が大きな特徴です。

キーレイアウトはUS配列の75%で、テンキーを省いたコンパクトな設計となっています。ケースはグレーのプラスチック製中間フレームと、ブラックの金属製トップフレームによる構成で、全体的にシンプルかつ落ち着いた印象を受けます。角に丸みを持たせたデザインがどこかポップな雰囲気を演出しています。

キーキャップには、PBT素材のダブルショット成形となっており、Cherryプロファイルと一般的な形状です。表面はザラつきのない滑らかな質感です。キー配色は、数字やアルファベットキーなど一部に青みがかったグレーを用い、その他はブラックで統一。シンプルながらも印象的なツートンデザインに仕上がっています。

接続方式はUSB Type-Cで、背面左側にポートが配置されています。そのすぐ隣には「MINILO」のロゴプレートが取り付けられており、デザインのアクセントになっています。

ボトムケースは中間フレームと同様にプラスチック素材が採用されています。底面には四隅に滑り止め用のゴムが配置されています。また、2段階式のチルトスタンドも搭載されており、好みに応じて角度を調整することが可能です。

打鍵感|スイッチ

Minilo75 HEには、以下の4種類の磁気式キースイッチが用意されています。今回レビューするモデルには、コストパフォーマンスに優れたボックスステム型の「Magnetic White」スイッチが搭載されています。

  • Mag White
  • Huano Mag Marble
  • Gateron Mag Jade Pro
  • TTC King of Mag RGB
引用:VARMILO
Magnetic Whiteスイッチ

内部構造は、アルミニウムプレート、シリコンダンパー、PCB、さらにもう一層のシリコンダンパーというシンプルな構成です。厚みのあるシリコンダンパーがしっかりと打鍵音を吸収してくれるため、打鍵音は良好です。ケースはプラスチック製ながら、重量は実測で約1kgと十分な重さがあり、安定感のあるタイピングが可能となっています。

打鍵感は、2kg級のフルアルミケースのような詰まった低音寄りではないものの、決してチープな印象ではなく、やや軽めで中間的な印象です。音質は「コトコト」よりも「カタカタ」としています。Magnetic Whiteスイッチはキーを離した際にわずかにカチャカチャとした音が気になりますが、全体としてはラピッドトリガー対応キーボードとして良好な打鍵感だと言えるでしょう。

ボックスステム型ながら軸ブレはやや感じられるものの、本製品は購入時に複数のスイッチから選択できる点が魅力です。打鍵音にこだわりたい方はGateron Jade Pro、軸の安定性を重視する方はTTC Kingが推奨されます。なお、「Huano Mag Marble」については未使用のため、使用感は不明です。

また、各種スタビライザーには適切に潤滑剤が塗布されており、スペースバーもカチャカチャとした金属音はほとんど鳴りません。過剰な潤滑によってスタビライザーがもたつく場合がありますが、本製品では量も適切に調整されており、そうした不快感は感じられません。

ソフトウェア

Minilo75 HEには、専用のWebドライバーが用意されています。英語、中国語、韓国語に加え日本語にも対応しており、可愛らしく見やすいUIデザインが特徴です。初めて使う方でも直感的に操作できる、ユーザーフレンドリーな設計となっています。

「Magnetic White」スイッチでは、アクチュエーションポイントを0.1mm-3.5mm、ラピッドトリガーを0.01mm-2.2mmの範囲で調整可能です。ただし現時点では、数値を直接入力して設定することはできず、スライダー操作による設定のみ対応しています。ラピッドトリガーはカーソルキーで0.01mm単位の微調整が可能ですが、アクチュエーションポイントは未対応となっており、今後のアップデートでの改善が期待されます。

このほか、デッドゾーンの設定や、1つのキーに最大4つのアクションを割り当てられる「DKS(ダイナミックキーストローク)」、矛盾する方向キー入力時に最後に入力された方向を優先する「SOCD」など、多彩な機能を備えています。

VARMILO Minilo75 HE|総評

Minilo75 HEは、コンパクトな75%レイアウトとシンプルながら洗練されたデザイン、そして磁気式スイッチによるラピッドトリガー機能を搭載した高性能ゲーミングキーボードです。最大8000Hzのポーリングレートに対応しており、アクチュエーションポイントは最短0.1mm、ラピッドトリガーは最短0.01mmから細かく調整することが可能です。

中間ケースとボトムケースにはプラスチック素材が使用されていますが、実測で約1kgと十分な重量があります。2kg級のフルアルミニウム製ハイエンドキーボードと比べると打鍵感はやや軽めですが、厚みのあるシリコンダンパーが内部に組み込まれていることで、全体としてしっかりとした打鍵フィーリングを実現しています。

また、購入時に複数のスイッチから選べる点も本製品の魅力のひとつです。今回レビューしたモデルに搭載されていたMagnetic Whiteスイッチは、打鍵感自体は良好ですが、キーを離した際の“天付き音”がやや気になる印象がありました。より高い打鍵感を求める方には、滑らかでコトコトとした打鍵音が特徴のGateron Jade Proスイッチを選択するのがおすすめです。

さらに、日本語にも対応した専用ソフトウェアにより、アクチュエーションポイントやラピッドトリガー、デッドゾーン、DKS(ダイナミックキーストローク)など、多彩な機能を細かく調整できるのも大きな魅力です。

Minilo75 HEは、VARMILO公式サイトのほか、MechKeysAliexpressでも販売中。価格は約2万円と、機能に対して比較的手頃な設定となっています。見た目と機能性を両立したキーボードを探している方や、初めてのラピッドトリガー対応モデルを検討している方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

販売リンク
VARMILO公式:https://varmilo.com/products/minilo75-he
MechKeys:https://mechkeys.com/ja/products/varmilo-minilo75-he
AliExpress:https://ja.aliexpress.com/item/1005009069239492.html

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