本稿では、Razerから発売されているポータブルワイヤレスゲーミングキーボード「Joro」をレビューします。
製品スペック
キーレイアウト | 75%レイアウト US配列 |
スイッチ | Razer 超薄型スイッチ |
キーキャップ | レーザー刻印 ABSキーキャップ |
ケース | アルミ合金製トップケース ABSプラスチック製ボトムケース |
構造 | 5層構造ダンパー&シリコンガスケット |
機能 | Nキーロールオーバー&アンチゴースト機能 キープログラム可能 最大 5 つのオンボードプロファイル スナップタップなど |
ホットスワップ | 非対応 |
接続方式 | 有線 USB-C / Bluetooth 5.0 |
ポーリングレート | 1000Hz |
バッテリー | パワーセーブモードで最大1800時間 |
サイズ | 298×112×16.5mm |
重量 | 公称値 約374g|実測値 約383g |

開封|同梱品


同梱品
- キーボード本体
- USB-C to Aケーブル
- マニュアル類

製品概要 / デザイン
Razer Joroは、2025年7月に発売された超薄型ポータブルキーボード。公称374g、厚さ16.5mmのスリムボディで、どこでも持ち運べる設計となっています。Razer製品の中でも携帯性と操作精度のバランスに優れたモデルという位置づけで、出先やサブ環境での運用を強く意識した設計になっています。
Bluetoothは最大3台までペアリング可能で、F1〜F3のファンクションキーからワンタッチで接続先を切り替えできます。加えて、Nキーロールオーバー / アンチゴースト / Snap Tap(2つのキー間の入力切替において、前のキーを離さずに次の入力を即座に有効化できる機能)などに対応しており、ポータブルながらゲーム用途にも配慮。バッテリーは最大1800時間(パワーセーブ時)と非常に長寿命で、頻繁な充電を避けたいモバイル環境にマッチします。

AppleのMagic Keyboardを思わせる薄さで、同系の薄型キーボードをWindowsで使いたい人には待望の選択肢と言えます。筐体はきわめてスリムで携帯性が高く、外出先でも素早く作業環境を整えられます。
トッププレートはアルミニウム、ボトムケースはABSプラスチックを採用。装飾を排したシンプルなデザインながら、全体をマットブラックで統一することで、軽量ながらも上質感のある仕上がりになっています。

キーキャップにはUVコーティングが施されたABS素材が採用されており、耐久性と質感の両面に優れています。表面はサラッとしたマット仕上げで、指先に心地よくフィットし、長時間の使用でもべたつきにくいのが特徴です。

また、印字はWindowsだけでなくmacOS、iPadOS、iOSといったApple製品にも対応しており、複数デバイスを使い分けるユーザーにとっても扱いやすい仕様となっています。さらにLEDバックライト透過仕様を採用しており、キーキャップの隙間やレジェンド部分からふんわりと光が漏れることで、デザイン性を高めつつ暗所での視認性にも優れています。

ファンクションキーには、音量調整・輝度変更・Bluetooth接続先の切り替えなど、各種ファンクション機能を示すアイコンが印字されています。視覚的に直感的でわかりやすく、機能キーとしての使い勝手も良好です。

Bluetoothは最大3台までペアリング可能で、WindowsやMac、スマートフォンやタブレットなど、さまざまなデバイスをシームレスに使い分けることが可能。接続先の切り替えは非常にスムーズで、F1~F3キーを押すだけで瞬時に切替可能で、実際の使用感としても遅延や不安定さは感じられず、複数デバイスを日常的に行き来するユーザーにとって非常に便利な仕様となっています。

背面右側にはUSB-Cポートと、有線 / Bluetoothの接続を切り替えるスイッチが備わっています。必要最低限の構成で迷いにくく、非常にシンプルかつ直感的に扱えるインターフェイスです。

本体の傾斜はわずか2度程度で、チルトスタンドは搭載されていません。そのため人によっては「もう少し高さが欲しい」と感じる場面もあるかもしれませんが、筐体自体が非常に薄型であるため、自然な角度で手首を置いてタイピングできるようになっています。

裏面の四隅には滑り止めのラバーが配置されており、設置時の安定感は良好です。実際にタイピングしてみても、不意に本体がズレるようなことはなく、軽量筐体ながらしっかりとデスクに固定されます。

本体重量は公称値で約374gですが、実測では約383gでした。いずれにせよ非常に軽量な部類に入り、携帯性に優れています。

前面にはよく見ないと気づかないほど控えめなRazerロゴが印字されています。光の当たり具合でうっすらと浮かび上がる程度の存在感で、主張が少なく、シンプルで洗練された佇まいを演出しています。

打鍵感
打鍵感はシザーススイッチ特有の、一定のポイントを越えるとストンと落ちるようなタクタイル感が特徴です。初期押下圧はやや重めで、超薄型スイッチながらもしっかりとした入力感が得られます。そのため「軽くなぞるように浅く入力するスタイル」のユーザーにはやや合わないかもしれません。
また、キーの反発がしっかりしている分、長時間のタイピングでは指先に疲労が溜まりやすい印象があります。どちらかといえば、長文執筆や一日中のデスクワークよりも、製品コンセプト通りにデバイス間のちょっとした作業や外出先でのポータブル用途に適したキーボードと言えるでしょう。
ソフトウェア
Razer Joroは、専用ソフトウェアのRazer Synapse 4を通じて各種設定が可能です。基本的なキーバインドのカスタマイズに加え、ゲーミングモード(Windowsキーの無効化や、ゲーム中のみ適用する設定)、スナップタップ機能の有効化・調整、ライティング効果の変更などが用意されています。



Razer Joro|総評
Razer Joroは、厚さ16.5mm・重量約380gという超薄軽量設計により、持ち運びやすさと高い携帯性を実現したキーボード。マットブラックで統一されたシンプルなデザインは、主張を抑えつつも高級感があり、オフィスや外出先でも違和感なく使用できます。
Bluetoothで最大3台までペアリングでき、F1~F3キーで瞬時に接続先を切り替えられる点は、複数のデバイス環境で作業するユーザーにとって大きなメリットです。さらに、キーキャップはLEDバックライト透過仕様で、暗所での視認性も良好。ファンクションキーにはアイコンが印字されており、直感的に扱える点も好印象です。

打鍵感はシザーススイッチらしい“ストン”と落ちるタクタイル感があり、初期押下はやや重めで確実な入力感を得られます。ただし長時間のタイピングでは指が疲れやすく、据え置き用途よりも短時間の作業や外出先での利用に適していると感じました。
アルミトップとABSボトムの堅牢な筐体に加え、UVコーティング済みキーキャップや滑り止めラバーなど、軽量ながらも安心感のある設計も魅力です。全体として、メインキーボードとしての長時間使用には向きませんが、持ち運び前提のサブ環境や複数デバイスを切り替えながら使いたいユーザーにとって非常に完成度の高い選択肢といえるでしょう。
Razer Joroの販売価格は、現在Amazonで22,480円となっています。携帯性に優れたサブ機としてのキーボードをお探しの方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
