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Razer DeathAdder V4 Pro レビュー:56gの軽量ボディと最新センサー搭載、”10年で最大級の技術革新”を謳う次世代フラグシップマウス

本稿では、Razerから発売されているワイヤレスゲーミングマウス「Razer DeathAdder V4 Pro」をレビューします。

製品提供:Razer Japan

目次

製品スペック

出典:Razer
出典:Razer
スクロールできます
製品名DeathAdder V4 ProDeathAdder V3 Pro
形状左右非対称左右非対称
接続仕様第2世代 Razer HyperSpeed Wireless第1世代 Razer HyperSpeed Wireless
接続方式有線 / 無線有線 / 無線
スイッチ第4世代オプティカルマウススイッチ第3世代オプティカルマウススイッチ
クリック耐久1億回9000万回
センサー第2世代 Focus Pro 45K オプティカルセンサーFOCUS PRO 30K オプティカルセンサー
ポーリングレート最大8000Hz(無線&有線)最大8000Hz(無線)
DPI最大45,000DPI最大30,000DPI
ソール100%PTFE100%PTFE
バッテリー持続時間最大150時間(1000Hz)
最大22時間(8000Hz)
最大90時間 (1000Hz)
最大17時間 (8000Hz)
サイズ128×68×44mm128×68×44mm
重量ブラック:56g|ホワイト57gブラック:63g|ホワイト64g

開封|同梱品

同梱品

  • Razer DeathAdder V4 Pro
  • 第2世代 HyperSpeed Wireless Dongle
  • 第2世代 HyperSpeed Wireless Dongle LEDインジケーターガイド
  • USB A to C ケーブル
  • グリップテープ
  • Razer ロゴステッカー
  • 日本語対応多言語マニュアル

製品概要 / デザイン

2006年の初代登場以来、「DeathAdder」シリーズは右手用エルゴノミクス形状で多くの支持を獲得してきました。2022年に発売された「DeathAdder V3 Pro」では直線的なフォルムへと大きく刷新。今回発売されたV4 Proはその後継で、Counter-Strikeのトッププレイヤー であるNiKo選手と連携して重量バランスやボタン感、操作性を細部まで調整。Razerは「この10年で最大級の技術革新」とし、人気シリーズのフラッグシップモデルとして性能面で大きなアップグレードが行われています。

出典:Razer

また、今年5月に開催されたVALORANTの世界大会「VALORANT Masters Toronto」では、FnaticのAlfajer選手などがDeathAdder V4 Proのプロトタイプを使用していたことでも、大きな話題となっていました。

出典:VALORANT Champions Tour Photos

重量は63–64g→56–57gと10%以上の軽量化が行われています。V3 Proも十分に軽量でしたが、V4 Proはさらに軽さとバランスの最適点に近づいた印象です。形状自体はV3 Proから変更はなく、人気のエルゴノミクス形状は継承しつつ、内部構造と性能面のアップグレードが中心となっています。

トップシェルはマウスの最高点がほぼ本体中央に位置し、手のひらが当たる頂点はやや左寄りに配置され、右側へ大きく傾斜しているお馴染みの形状です。

また、シェル素材には90%リサイクル可能な素材と、植物やひまし油など再生可能な資源から作られたバイオベースのポリアミド繊維が使用されているとのこと(出典:DeathAdder V4 Pro 日本語ガイド)。

左側面は深めにカーブしており、親指が自然に収まりやすい形状となっています。

一方、右側面は指の付け根付近がやや膨らみ、指先にかけて緩やかに凹んだ形状をしているため、薬指や小指が無理なくフィットします。これにより、長時間の使用でも疲労が蓄積しにくい造形となっており、人間工学に基づいてよく考え抜かれたデザインなんだと、改めて実感しました。

メインボタンはセパレート式になっており、左右どちらのボタンも独立した構造を採用。ボタンの端を押しても中央を押してもクリック感にほとんど差がなく、常に安定したフィードバックが得られます。とくに根本付近を押した場合でも感触が鈍ることはなく、軽快で一貫性のあるクリック感を維持しており、さまざまな指の置き方に対応できるようになっています。

ビルドクオリティも極めて高水準です。筐体を強めに握り込んでも軋みやたわみはほとんど感じられず、軽量モデルにありがちな「剛性感の不足」を全く意識させません。マウスを振った際にも内部パーツが揺れるような音は一切なく、構造的な精度の高さと組み上げの丁寧さが伝わってきます。

このクラスの軽量マウスでは、強度と軽さの両立は難しい課題のひとつですが、V4 Proはわずか56g前後という重量を実現しつつ、耐久性や剛性を犠牲にしていません。手にした瞬間に「軽いのにしっかりしている」と感じられるのは、長年DeathAdderシリーズを磨き続けてきたRazerの技術力の結晶と言えるでしょう。

さらに、表面の仕上げは非常に滑らかで質感も高く、グリップ力も十分です。手汗や指の跡がつきにくいコーティングが施されており、長時間の使用や連続したゲームプレイでも清潔感を維持しやすいのは嬉しいポイントです。マット仕上げでありながらサラサラしすぎず、手に吸いつくようなホールド感が得られるため、滑ってしまう不安はほとんど感じません。

ボタン / スクロールホイール

クリック感についても旧モデルから大きな刷新が図られており、DeathAdder V4 Proには「Razer オプティカルマウススイッチ 第4世代」が新たに搭載されています。Razerは「これまで以上にシャープで心地よいクリックフィールを実現した」と謳っており、実際に使ってみてもV3 Proとは異なる感触が伝わってきます。

V3 Proと比べると、クリック感はより「カチッ」とした明瞭さがあり、入力の確実性が増した印象。軽快さと柔らかさを備えながらも反発力にしっかりとした硬さがあり、クリック時のリズム感をより掴みやすくなったように思います。プリトラベル・ポストトラベルも過不足なく適切に調整されており、指の動きに自然に追従してくれるバランスの良さが感じられます。

唯一気になる点を挙げるとすれば、クリック音がやや大きめなこと。V3 Proよりも音の存在感が強く、静音性を求めるユーザーには注意が必要です。

スクロールホイールにはシリーズ初となる光学式「オプティカルスクロールホイール」を採用。従来のメカニカルホイールと比べて精度と耐久性が大幅に向上し、Razerによれば耐久性は約3倍に強化されたとのこと。実際の操作感も非常に軽快で、出っ張りが大きいため指がかかりやすく、細かな凹凸によってグリップ力も高められています。軽い回し心地ながらもしっかりとしたノッチ感があり、意図した位置での操作が容易です。スクロール音も非常に静かで、ゲーム中の細かな操作から日常的なブラウジングまで幅広く快適にこなせます。

さらにサイドボタンは従来通り大きめの設計で、親指が自然に届きやすく配置されています。クリック感は適度に柔らかく、それでいて十分な跳ね返りがあるため、誤入力を防ぎながらも軽快に操作可能。ボタンが大きくて押しやすいので、「思い通りのタイミングで押せる」感覚が強く、頻繁にサイドボタンを使うゲームプレイにおいても高い安定性を発揮します。

第2世代の最新センサー搭載、バッテリー持ちも大幅改善

また、通信技術においては、同社の最新規格である「Razer HyperSpeed Wireless 第2世代」が初めて搭載されており、従来比で約63%の電力効率向上と、約37%のレイテンシー低減が達成されているとのこと。これにより、1000Hz設定時でも最大150時間の連続駆動が可能で、V3 Proの最大90時間と比べて大幅に駆動時間が増加しています。

出典:Razer

ポーリングレートについては、有線・無線の両モードで最大8000Hzポーリングに対応。また、Razer独自の機能として、フルスクリーンでのゲーム実行時のみポーリングレートを自動で変更し、電池寿命を節約する機能が備わっています(Synapseで設定可能)。手動で設定を切り替えずとも、ゲームでのみ高ポーリングレート設定を使用することが可能です。

ドングルでバッテリー残量が確認可能に

さらに、ドングルは従来の長方形のボックス形状から半球型の新形状に刷新。接続状態やバッテリー持続時間、ポーリングレートなどの状態を示すLEDインジケーターが前面に搭載されており、ソフトウェアを経由せずとも簡単に現在の状態が確認できるようになりました。

左:接続状態|中:バッテリー残量|右:ポーリングレート

特にバッテリー残量を常時確認できる点は、地味ながらも大きな改善であり、利便性が格段に高まった印象です。ユーザーによってはこれだけでも買い替えを検討する十分な理由になるでしょう。さらに、信号強度も従来比で30%以上向上したとされています。

ドングルの裏面には滑り止めラバーが備わっているほか、ドングル本体の重量は45gもあります。そのため、デスク上に設置してもケーブルに引っ張られて落ちてしまうといった煩わしさが一切なく、従来のドングルに比べて格段に利便性が高まっています。

重量は56-57gと過去最軽量に

重量はブラックが56g、ホワイトが塗装の関係で57gとなっています。実際に重量を測ってみたところ、公称値通りピッタリ56gでした。実際には公称値と誤差がある製品が多いですが、公称値通りであることには少し驚きました。

重量は公称値でブラックが56g、ホワイトは57g。実際に手元で計測してみたところ、ブラックは公称値どおりの56gでした。ゲーミングマウスでは公称値と実測値に多少の誤差があることも珍しくありませんが、本製品は誤差なく一致しており、その精度の高さには正直驚かされました。軽量化と品質管理に対するRazerのこだわりが感じられます。

底面には上下2箇所に広範囲タイプのPTFEソールが貼られています。エッジは丁寧に処理されており、滑走感もスムーズです。

センサー横には電源ボタンとDPI切替ボタンが配置されているのみで、全体的に非常にシンプルな構成です。複雑なスイッチ類がなく、必要最低限の機能だけを搭載することで、誤操作を防ぎつつ直感的に扱える仕様となっています。

電源はボタンの長押しでOn/Offを切り替える仕組みになっています。さらに、DPIを切り替えると専用ソフト「Razer Synapse」にポップアップが表示されるため、設定状況を視覚的に把握しやすくなっています。

加えて、両メインボタンの間に搭載されたLEDインジケーターでも現在のDPI設定を確認可能。ソフトウェアと本体の両方で状態を把握できるため、用途やプレイ環境に応じて柔軟に使い分けられる設計となっています。

ギャラリー

ソフトウェア

DeathAdder V4 Proは、専用ソフトウェアであるRazer Synapse 4を通じて各種設定が可能です。基本的なボタン割り当てやDPI・ポーリングレートの調整はもちろん、感度マッチャーやスマートポーリングスイッチャー、キャリブレーション機能といったゲーミング向けの高度な機能も用意されています。

ソフトウェアの動作は安定しており、UIもシンプルで直感的。複雑な設定を行う際でも迷うことが少なく、必要な項目にすぐアクセスできるため、使い勝手は非常に良好です。

  • カスタマイズ
    • 各種ボタンのカスタマイズ
  • パフォーマンス
    • DPI、ポーリングレートの設定(フルスクリーンでのゲーム時のみポーリングレートを変更できるスマートポーリングスイッチャー機能が搭載)
    • 感度マッチャー(他のマウス感度に合わせる機能)
  • 電源
    • スリープモードに入るまでのアイドル時間や低電力モードに切り替わるバッテリー残量の指定など
  • キャリブレーション
    • リストオブディスタンス(2-26)、ランディングディスタンスの調整(1-25)、トラッキングディスタンスの調整(低・中・高の3段階)
  • アドバンスド
    • 動的感度、あらゆるグリップスタイルに対応した水平移動を補助する回転機能

Razer DeathAdder V4 Pro|総評

Razer DeathAdder V4 Proは、形状こそ前モデルのV3 Proから大きな変化はありませんが、内部構造を徹底的に刷新した最新フラッグシップモデルです。Razer公式サイトでも「20年以上にわたる技術開発の結晶」と謳われているように、従来の良さを継承しつつも数々の進化を遂げています。軽量化はもちろんのこと、第2世代センサーの搭載や信号強度を高めた新設計の半球型ドングル、利便性を大きく向上させるLEDインジケーター、さらに第4世代オプティカルスイッチの採用など、操作性と快適性の両面で過去最大級の進化を実感できます。

バッテリー性能も大きな強化点で、公称値によると1000Hz動作時で最大150時間、8000Hz設定時でも最大22時間と、ハイポーリングレートでの使用を想定した十分な駆動時間を実現。高フレームレート環境で長時間プレイするゲーマーにとって、安定してフル性能を引き出せる安心感があります。

また、ビルドクオリティも優秀です。剛性感が高く、軽量でありながら軋みやたわみがほとんどなく、内部の部品も安定して固定されています。加えて表面仕上げは滑らかで質感が高く、手汗や指紋が目立ちにくいコーティングが施されているため、長時間使用しても清潔感を保ちやすいのも好印象。ブラックモデルは特に汚れが目立ちやすい傾向がありますが、本製品ではそうした心配がほとんどなく、軽量さと高級感を両立した完成度の高い仕上がりとなっています。

価格はAmazonで28,980円と、近年のマウス価格高騰を考えてもやや高めに感じられる設定です。しかし、他社にはない半球形ドングルの利便性や、業界最高峰クラスのセンサー・スイッチ性能を備えていることを踏まえれば、十分納得できる範囲でしょう。単なるゲーミングマウスではなく、プロシーンでも戦える実用性と耐久性を兼ね備えたエルゴマウスの完成形に近い一台と言えます。唯一の欠点といえば、やはりクリック音がやや大きめであること。クリック感は好感触で問題ないのですが、気になる方はぜひ前述の動画でご確認ください。

総じて、DeathAdder V4 Proはエルゴノミクス形状を愛用してきたユーザーのほかに、対称形マウス派だが性能重視で乗り換えを検討しているユーザーにも一度試してもらいたい製品です。軽量性、耐久性、操作感、そして利便性。あらゆる要素が高水準でまとまっており、現行のゲーミングマウス市場における最有力候補の一つであることは間違いありません。

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