本稿では、RAWMより発売されているゲーミングマウス「RAWM SA-SH01 PRO」をレビューします。
製品スペック
製品名 | RAWM SA-SH01 PRO |
カラー | ホワイト / ブラック |
形状 | 左右対称 |
接続方式 | 2.4GHz無線 / 有線 / Bluetooth |
サイズ | 117.7×61.2×38.1mm |
重量 | 55±2g |
センサー | PixArt PAW3950 |
DPI | 50 – 30000DPI |
メインスイッチ | Huano Transparent Green White dot |
LOD | 2段階調整(0.5-1.0mm / 1.0-1.5mm) |
ポーリングレート | 125 – 8000Hz |
バッテリー容量 | 300mAh |
販売ページ(MechKeys):https://mechkeys.com/products/rawm-sa-sh01pro?variant=46254499791071
開封|同梱品
同梱品
- マウス本体
- 8Kレシーバー
- USB Type-Cケーブル
- 専用グリップテープ×1
- 予備ソール×1
- マニュアル
概要|デザイン
RAWM SA-SH01 Proは、最新センサーのPixArt PAW3950を搭載した左右対称形状のゲーミングマウス。8000Hzの高ポーリングレートに対応し、55gと比較的軽量な重量、2.4GHz / Bluetooth / 有線接続の3方式をサポート。さらに、メインボタンスイッチのホットスワップが可能な製品となっています。
カラーバリエーションはホワイトとブラックの2色展開で、センサーやバッテリー容量、本体重量が異なる通常モデルとProモデルが用意されています。今回はブラックのProモデルをレビューしていきます。
SA-SH01 Proのブラックモデルはボタン類、ケースなど全て黒一色で統一されています。ロゴなどの装飾もなく、外観からはかなりミニマルな印象を受けます。
形状はRazer Viper V3 Proに非常に近いように見えます。実際にマウスの形状比較サイト「EloShapes」で確認したところ、SA-SH01 Proの方が一回り小さいものの、形状は非常に類似しています。
Viper V3 Proと同様に、メインボタンは中央が大きく窪んでおり、両端は指に沿うように隆起しています。ホイール前方にはLEDインジケーターが搭載されており、こちらもViper V3 Proに似た特徴です。
マウスの後部は標準的な形状で、高すぎず低すぎず、程よい膨らみがあります。サイズ感が小さいため、操作中に手のひらへの圧迫感はあまり感じません。
側面は中央から前方にかけてわずかに外側に膨らんでいる一方で、後部は大きく膨らんだデザインです。このため、マウスを握り込んだ際に親指と薬指の付け根にフィットする感覚があり、安定した操作感が得られる印象です。
表面コーティングはマット仕上げで、グリップ力は非常に良好です。コーティングはBenQ ZOWIEブランドのマウスに近い感触で、ブラックだと指紋や皮脂汚れがやや目立ちやすいかもしれません。
底面にはBluetooth / 2.4GHzの切替スイッチ、DPI変更ボタン、電源スイッチ、USBレシーバー収納ポケットが備わっています。マウスソールはPTFE製で、形状は標準的です。
ボタン|スイッチ
SA-SH01 Proのメインボタンには「Huano Transparent Green White dot」が採用されています。本製品はスイッチのホットスワップに対応しており、はんだ付け不要で簡単にスイッチ交換が可能です。なお、交換用のスイッチは同梱されておらず、ユーザー側で用意する必要があります。
メインボタンのクリック感はやや柔らかめのフィーリングです。プリトラベル、ポストトラベルともに適度な長さに調整されており、しなやかなクリック感です。クリック音は低音寄りの小気味いい音で、やや小さめの音です。
サイドボタンのクリック感も良好で、こちらはメインボタンよりも明瞭なクリック感です。やや高音寄りにはなりますが、クリック音の質、音量ともにメインボタンとそこまで変わらず、一貫した操作性で好印象です。ボタンの配置、サイズはともに適切に感じられ、非常に扱いやすいボタンになっています。
ホイールのスクロールはノッチ感がやや強めで、明瞭なフィードバックがありますが音量はそこまで大きくありません。ホイールクリックはやや硬めの感触です。全体的に癖がなく扱いやすい印象を受けます。
ソフトウェア
SA-SH01 Proの各種設定は、アプリ版とウェブドライバーで行えます。ここではウェブドライバー版を紹介します。
DPI、ポーリングレート、ライティング、LODなどの各種設定が可能で、その他にMotion Syncやスリープタイムなどの設定項目も用意されています。一画面に設定項目が集約されており、やや情報量は多いですが、実用的なUIです。
RAWM SA-SH01 PRO|総評
RAWM SA-SH01 Proは、最新のPixArt PAW3950センサーを搭載した左右対称形状のゲーミングマウスで、8000Hzの高ポーリングレートに対応しています。重量は55gと超軽量とは言えないものの、安定した操作感を求める方にはおすすめです。
接続方式は2.4GHz / Bluetooth / 有線と3種類の接続方式に対応、メインボタンのスイッチはホットスワップに対応しており、ユーザー側で簡単に好みのスイッチに交換できるのも特徴の一つです。
形状としてはRazer Viper V3 Proの小型版といえる形状をしており、手が小さな方にも扱いやすいサイズ感となっています。一方で手が大きい方には少々窮屈に感じるかも知れません。持ち方としてはかぶせ持ちはよほど手が小さくないとしづらく、つかみ持ちやつまみ持ちに適したマウスであると感じます。
Viper V3 Pro自体がかなり評価の高いマウスなので、SA-SH01 Proも形状に関しては当然素晴らしいものになっています。グリップ力の高い表面コーティングに加え、ビルドクオリティも非常に良好で、価格に対して非常に優れたコストパフォーマンスを持つ製品だと思います。
価格はMechKeysで69.99ドル(本稿執筆時点で約10,000円)と、手頃ながらも満足度の高い製品となっています。特に、Razer Viper V3 Proのサイズが大きいと感じるユーザーには、小型で扱いやすい選択肢となるのではないでしょうか。
以上、「RAWM SA-SH01Pro」のレビューでした。
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