MENU

Meletrix BOOG75 レビュー:とろけるような打鍵感のRapid Trigger対応キーボード

本稿では、Meletrixより発売されているキーボード「BOOG75」をレビューします。

製品提供:Meletrix

目次

製品スペック

製品名Meletrix BOOG75
カラーShockwave / Induction coil
キーレイアウト英語配列(81キー)
スイッチGateron KS-37B
総トラベル:4.0±0.2mm
初期フォース:30±10gf
ボトムアウトフォース:50±10gf
キーキャップPBT 1.6mm Cherry Profile
ケース素材アルミニウム
ライティング対応
接続方式有線 Type-C
サイズ323.6 x 145.78 x 34.73mm
重量約3kg

販売ページ:Meletrix BOOG75
遊舎工房:https://shop.yushakobo.jp/products/pre-order-boog75

開封|同梱品

同梱品

  • キーボード本体
  • 専用ハードケース
  • ツールアクセサリー
  • Type-C コイルケーブル
  • 保証書等

概要|デザイン

カスタマイズ性の高いハイエンドキーボード「ZOOM75」などで知られるMeletrixから登場した、待望の磁気ホールセンサー式のキースイッチを採用したBoog75。頑丈なアルミニウムケースが採用されており、約3kgとキーボードとしてはかなりの重量です。内部には3層の吸音フォームとアルミニウムプレート、ガスケットマウントを搭載しており、打鍵感に優れたキーボードとなっています。

Boog75はラピッドトリガーに対応し、各キーごとにアクチュエーションポイント(0.1-4.0mm)、ラピッドトリガー感度(0.1-4.0mm)の細かな調整ができるのも特徴。さらに、ベースライン・キャリブレーション・アルゴリズムによる自動キャリブレーションにより、温度、湿度、磁気の違いなどによる異常動作がないことが保証されるとのことで、ハイエンドキーボードらしい機能性も備えています。

実際に使用中に誤作動を起こすこともなく、他の磁気スイッチ搭載キーボードに比べると確かに動作は安定しているように思います。

カラーはShockwave / Induction coilの2種類が用意されているほか、キーキャップ/ケース付属なしの「HE Module」のみ購入することも可能です。ZOOM75を別途持っている場合、こちらのキットを購入することで中身を入れ替えて使用できます。

今回レビューするのはホワイトモデルの「Induction coil」。ホワイトベースの筐体にオレンジカラーのキーキャップが差し色になっています。裏面はInduction coil(誘導コイル)の名前の通り、コイルを張り巡らせたような抽象的な模様が描かれています。

ケースフロントには矢印キーの端、上部・左右の側面にもコイル模様が刻まれており、印象的な雰囲気に仕上がっています。ケースのビルドクオリティは非常に良好で、エッジ加工も丁寧に施されています。

ESCキーにはクマのイラストが描かれています。本体のパステルカラーのオレンジと相まって、より一層可愛らしさを引き立たせています。サイバーパンクな雰囲気をまとうShockwaveモデルには眼帯をつけたクマが描かれており、モデルごとにイラストが違うのも地味ながら凝っているポイントです。

チルトスタンドはなく、本体自体に約5度の傾斜がつけられています。前面の高さが22mmと高いため、リストレストは必須のように思います。別の記事でも紹介しましたが、個人的におすすめのリストレストはELECOMのFITTIOシリーズ。柔らかなジェル素材が使用されており、手首への負荷が抑えられます。

裏面の滑り止めラバーは四隅に備わっているタイプ。本体に接着されておらず、簡単に脱着が可能です。差込口からネジを開ければトップケースを外すことができるため、カスタマイズする際にも便利です。

打鍵感|スイッチ

Boog75のキースイッチは、Gateron製のデュアルレール構造スイッチ「KS-37B」が搭載されています。総トラベルは4.0±0.2mm、荷重は30±10gf – 50±10gf。

打鍵感は非常に軽く、底打ちはほどよい硬さがありつつも柔らかさも感じるような不思議な打鍵感です。デュアルレール構造により軸ブレが少ないのが特徴で、安定した入力を実現しています。また剛性の高いアルミニウムケース、吸音フォーム、ガスケットマウントなどにより、打鍵時の不快な響きや振動が一切なく、非常に安定感があります。

Boog75はとろけるような打鍵感で、ポコポコと心地いい打鍵感を味わうことができます。他の磁気スイッチ搭載キーボード、さらにはメカニカルキーボードと比べても本製品を超える打鍵感のキーボードはあまり存在しないと思います(もちろん好みにもよりますが)。打鍵感にこだわりを求める方であればぜひ一度は試してみてほしい製品です。

キーキャップはPBTのダブルショット。厚みは公称値1.6mmですが、実測値では1.54mmほどでした。ESC、Enter、カーソルキーのみ差し色になっており、その他は白地にオレンジの印字。フォントは丸ゴシック体で視認性も高く、可愛らしいデザインです。ちなみにLEDは北向きで、キーキャップは非透過型。LEDをONにすると、キーキャップの隙間から光が漏れ出してきます。

接続はType-Cの有線接続のみ。背面中央にあるType-Cポートから接続します。

ソフトウェア

Boog75の各種設定は、ブラウザベースの専用ソフトウェアで設定します。キーバインド変更、RGBエフェクト調整、ラピッドトリガー設定、マクロ設定などを行うことができます。

ラピッドトリガーは一括設定のほか、各キーごとに設定することができます。Make StrokeがAP、Break StrokeがRapid Triggerの感度設定(どれほど戻したら入力をオフにするか)になっている模様です。

Meletrix BOOG75|総評

BOOG75は、吸音フォームとガスケットマウントを搭載したハイエンドキーボード。デュアルレール構造の磁気スイッチ「KS-37B」を採用し、軸ブレの少ない安定した入力が可能です。また打鍵感が非常に優れており、個人的には現状最も打鍵感に優れたラピッドトリガー対応キーボードであると感じました。

見た目もInduction coilモデルは比較的シンプルで、ゲーミング感をあまり感じさせないデザインとなっています。単純に打鍵感が優れているので、仕事用としてもおすすめできるキーボードです。

日本では遊舎工房で税込39,600円で取り扱いがあるほか、Meletrixの公式サイトでも230ドルで販売中。また、単色のブラック/ホワイトモデルであるZOOM75 HEも公式サイトでのみ予約受け付け(5月到着予定)が開始されており、こちらは190ドルで販売されており、BOOG75よりも少しお買い得となっています。

やや高い価格ではあるものの、本体質感と機能性、打鍵感の上質さを考慮するとお買い得な価格であると思います。打鍵感にこだわりのある方にはぜひ一度試してみてほしい製品です。

以上、「Meletrix BOOG75」のレビューでした。

販売ページ:Meletrix BOOG75
遊舎工房:https://shop.yushakobo.jp/products/pre-order-boog75

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次