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Logicool G915 X LIGHTSPEED TKL レビュー:前モデルから着実に進化を遂げた新型ロープロファイルキーボード

本稿では、Logicoolから発売されているゲーミングキーボード「G915 X LIGHTSPEED TKL」をレビューします。

サンプル貸出:Logicool

目次

製品スペック

製品名Logicool G915 X LIGHTSPEED TKL
カラーブラック / ホワイト
キーレイアウト日本語配列 テンキーレス
スイッチリニア
押下圧:43g
アクチュエーションポイント: 1.3mm
キーストローク: 3.2mm
タクタイル(ホワイトはタクタイルのみ)
押下圧:45g
アクチュエーションポイント: 1.3mm
キーストローク: 3.2mm
キーキャップPBTキーキャップ
接続方式USB Type-C有線接続 / 2.4GHz / Bluetooth
サイズ368×150×22.6mm
重量約855g

開封|同梱品

同梱品

  • キーボード本体
  • LIGHTSPEED USBレシーバー
  • USB延長ケーブル
  • USB-Cデータ/充電ケーブル
  • 取扱説明書、保証規定

概要|デザイン

Logicool G915 X LIGHTSPEED TKLは、前モデル「G913」の後継機種として登場した新製品です。特にデザイン面での変更は見られませんが、細部にブラッシュアップが施され、より完成度が高められたモデルとなっています。ロープロファイル設計を継承し、2.4GHzの安定した無線接続とBluetooth接続の両方に対応。さらに、メディアコントロール用のボタンや音量ダイヤルなどの機能も搭載されており、前モデルの特徴を引き継いでいます。

一方で、従来モデルで不満の声が多かったキースイッチとキーキャップがアップグレードされた点が本製品の大きな魅力です。特に、キーキャップはABSからPBTに変更され、耐久性と手触りが向上しました。

本製品は、ブラックとホワイトの2色展開で、スイッチはリニア(赤軸)とタクタイル(茶軸)の2種類が選べます。今回レビューするのは、タクタイル軸を搭載したホワイトモデルです。

トッププレートにはサンドブラスト加工が施されたアルミニウム合金を採用しており、光沢を抑えた上質な質感を実現しています。厚さはわずか23mmと非常に薄いため、デスク上に置いた際の圧迫感が少なく、スッキリとした印象を与えます。

両側面は滑らかなラウンド加工が施されており、シンプルながらも高級感のある外観を引き立てています。

今年Logicoolから新発売されたG913/G915シリーズの廉価版と言える「G515」と比べても、アルミニウムプレートを採用している本製品は、より高級感のある外観が際立っています。

底面はプラスチック製のボトムケースで白とグレーで統一されています。

2段階調整のチルトスタンド、滑り止めラバー、ワイヤレスレシーバー用の収納ポケットが備わっています。

旧モデルG913ではABS樹脂製のキーキャップが採用されていましたが、今作ではPBT樹脂製に変更されています。耐久性が向上し、2色成型により長期間の使用でも塗装剥がれの心配がほとんどなくなりました。バックライトも綺麗に透過し、マットなザラザラ感のある質感は手触りも良好です。

キーボード上部には、接続方式の切り替えボタン(2.4GHz / Bluetooth)、輝度調整ボタン、レイヤー切り替えボタンが配置されています。さまざまな操作をワンタッチで簡単に行うことが可能です。特に接続切替は非常にスムーズで、他のキーボードにはあまり見られない明確な強みになっていると思います。

右上にはメディアコントロール用のボタンがあり、前/後送り、一時停止/再生、ミュート、音量調整ダイヤルが搭載されています。この部分は旧モデルから変更はありませんが、操作性の高さはそのまま継承されています。

電源のOn/Offは背面右側にあるスイッチで切り替えることができます。

打鍵感

G915 X LIGHTSPEED TKLに搭載されているスイッチは、薄型のGLメカニカルスイッチが搭載されています。スイッチはリニア(赤軸)とタクタイル(茶軸)の2種類から選べますが、ホワイトモデルは現時点でタクタイル軸のみの展開となっています。

アクチュエーションポイントは従来モデルの1.5mmから1.3mmに短縮されており、押下から反応までのスピードがより高速化されています。また、旧モデルではキーのブレが大きく、キーボードを振った際にカチャカチャと不快な音が鳴ると指摘されていましたが、今作ではキーがChoc V1からChoc V2に変更され、キーのブレが大幅に軽減されています。これに伴い、より安定感のある押し心地となりました。

タクタイル軸の押下圧は45gで、しっかりとしたタクタイル感が特徴です。ただし、押下時に擦過音が目立つことがあり、打鍵感に関しては物足りなさを感じる場面もあります。ホットスワップ非対応のため、スイッチの交換やルブによるカスタマイズができない点は惜しいところです。

軽めの打鍵感が好きな筆者にとっては、リニア軸(押下圧43g)の方が好みだと感じます。重めな打鍵感やタクタイル感を求める方であればタクタイル軸の方が良いかも知れません。ただし、現時点でホワイトモデルにリニア軸を搭載したモデルが展開されていない点は残念なところです。

性能 / ソフトウェア

Logicool G915 X LIGHTSPEED TKLの各種設定は、Logicoolが提供する「ロジクールG HUBソフトウェア」で設定を行えます。主な設定項目は以下の通りです。

  • LIGHTSYNC(ライティング)
  • レイヤー割り当て
  • ゲームモード設定
  • プロファイル管理

Logicool G915 X LIGHTSPEED TKL|総評

「Logicool G915 X LIGHTSPEED TKL」は、旧モデルのG913からいくつかの改良が加えられています。キーキャップはABS樹脂からPBT樹脂に変更され、耐久性が向上。また、キースイッチはChoc V1からV2にアップデートされ、キーのブレが軽減されることで、より安定した入力が可能になりました。

全体のデザインや機能性には大きな変更はありませんが、旧モデルで課題とされていたポイントを的確に改良し、着実な進化を遂げた製品といえます。元々、打鍵感以外の完成度が高かったため、これらの改良は非常に喜ばしい点です。

一方で、打鍵感についてはさらに改良の余地を感じました。最近ではLofree Flowのように、ロープロファイルでも打鍵感に優れたキーボードが登場しているため、より高品質なスイッチの採用やホットスワップ対応などが実現すれば、さらに魅力的な製品になると思います。

旧モデルからの乗り換えを検討している方や、複数のPCでの使用を想定している方、またシンプルかつ多機能なロープロファイルキーボードを求めている方には、有力な選択肢になると思います。ただし、打鍵感に強いこだわりがある方には、他の選択肢も併せて検討してみることをおすすめします。

以上、「Logicool G915 X LIGHTSPEED TKL」のレビューでした。

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