本稿では、Logicoolから発売されているゲーミングマウス「G PRO X SUPERLIGHT 2」「G PRO X SUPERLIGHT 2 DEX」をレビューします。
製品スペック
G PRO X SUPERLIGHT 2 | G PRO X SUPERLIGHT 2 DEX | |
---|---|---|
カラー | ブラック / ホワイト / ピンク | ブラック / ホワイト / ピンク |
形状 | 左右対称 | 左右非対称 |
接続方式 | 無線 / 有線 | 無線 / 有線 |
サイズ | 125.0 × 63.5 × 40.0mm | 125.8 × 67.7 × 43.9mm |
重量 | 60g | 60g |
総ボタン数 | 5ボタン | 5ボタン |
チルト機能 | なし | なし |
センサー | HERO 2 | HERO 2 |
DPI | 100-44,000 | 100-44,000 |
LOD | 3段階調整(低 / 中 / 高) | 3段階調整(低 / 中 / 高) |
ポーリングレート | 125-8,000Hz | 125-8,000Hz |
バッテリー持続時間 | 約95時間 | 約95時間 |
開封|同梱品
同梱品(G PRO X SUPERLIGHT 2 / DEX共通)
- マウス本体
- USB LIGHTSPEEDアダプター
- USB A – C充電/データケーブル
- アダプターエクステンション
- グリップテープ
- PTFEフィート付きレシーバーカバー
- 保証書、保証規定
デザイン|操作性
G PRO X SUPERLIGHT 2
「G PRO X SUPERLIGHT 2」は、前作「G PRO X SUPERLIGHT」の後継機種として登場しました。旧モデルのデザインを引き継ぎつつ、内部構造や性能面での進化が随所に見られる製品です。特に、搭載センサーが最新のHERO 2にアップグレードされ、精度やトラッキング性能、バッテリーの持続性が向上しました。また、ポーリングレートは最大8,000Hzに対応しており、遅延を極限まで抑えた反応速度を実現しています。
重量はわずか60gと非常に軽量で、前モデルからわずかですが3gほど軽くなっています。持ち比べるとそこまで重量の違いは感じません。また、省電力設計が進んでおり、バッテリー駆動時間は従来の70時間から95時間に延長されています。充電の手間が減り、ワイヤレスマウスとしての利便性がさらに向上しました。
デザインそのものは旧モデルを踏襲しつつも、内部的な進化が随所に見られます搭載センサーは最新のHERO 2にアップグレードされ、ポーリングレートは最大8,000Hzに対応。さらには、メインボタンに光学式スイッチを採用することで、耐久性と応答性の向上を実現しました。
左右対称デザインを採用しており、癖のないフォルムが特徴的です。競技用として使用されることを想定しているため、手のひらに収まりやすい形状で、被せ持ち・つかみ持ち・つまみ持ちのいずれにも対応できます。また、サイズは中程度ですが、背が低めで全長も短めなため、多くのユーザーに適応しやすい設計です。
メインボタンは光学式スイッチに変更されており、クリック感は以前よりも硬めでパキッとした明瞭な感触に仕上がっています。ただし、やや硬すぎる印象があり、連打には旧型の方が適していると感じる場面もあります。Razer Viper V3 Proと比較すると、SUPERLIGHT 2の方が明確に硬めのクリック感です。
耐久性が向上していることもポイントですが、やや硬めの感触が好みの分かれる部分でもあります。連打のしやすさに関しては、旧型のほうが若干優れていると感じる場面もあります。また、スクロールホイールについては、旧モデルに比べてノッチ感がやや強調されており、細かい調整が必要なシーンでの操作性が向上しています。
側面には適度な窪みが設けられ、持ち上げ動作を行う際に指が引っかかりやすい工夫がされています。こういった細部への配慮が、使い勝手の向上に貢献しているように思います。サイドボタンは配置やクリック感ともに旧モデルとの違いは感じられませんでした。
底面のソールについては、形状がわずかに変更されています。特に使用感や滑りやすさなどに変化は感じません。。標準で装着されているソールは滑走時にやや引っかかる感覚が残る場合があり、品質はあまり良くないように感じます。より滑りを重視する方はサードパーティ製のソールを別途用意した方がいいかも知れません。
G PRO X SUPERLIGHT 2 DEX
「G PRO X SUPERLIGHT 2 DEX」はPROシリーズ初のエルゴノミクスマウスとして登場しました。2019年に発売された人気モデル「G703」の後継機種にあたり、軽量化と機能性の向上が図られています。重量はG703の95gから一気に35g軽くなり、SUPERLIGHTシリーズの一員として60gに仕上げられています。
DEXは右手用に特化した形状が特徴で、トップシェルは左側が高く、右側に向けて緩やかな傾斜がついています。手のひらが自然に内側へ傾く感覚があり、安定感と疲れにくさを両立しています。特に長時間の使用において、左右対称モデルに比べると手首や手の負担が軽減されると感じます。
サイズやや大きめであるため、手の小さな方には若干大きく感じられるかもしれませんが、一般的なエルゴノミクスマウスとしては標準的なサイズ感といえます。
メインボタンはセパレートタイプを採用しており、均一で安定したクリック感となっています。SUPERLIGHT 2とほぼ同等の感触ですが、エルゴノミクスマウスの特徴として手の自然な位置にボタンが配置されているため、より快適に操作が行えます。サイドボタンはSUPERLIGHT 2に比べて大きめで、位置や押しやすさにおいてさらに改良が加えられています。サイドボタンを多用するユーザーには特におすすめです。
また、底面のソールやセンサーの位置、スイッチ配置はSUPERLIGHT 2と同様の仕様を採用しています。
参考までに、G PRO X SUPERLIGHT 2とDEXの比較画像になります。
ソフトウェア
Logicool G PRO X SUPERLIGHT 2とDrxの各種設定は、Logicoolが提供する「ロジクールG HUBソフトウェア」で設定を行えます。主な設定項目は以下の通りです。
- DPI調整(100-44000DPI、5スロットまで登録可)
- ポーリングレート(125-8000Hz、有線時は1000Hzまで)
- HERO センサーキャリブレーション(他マウスの感度をコピーする機能)
- キーやマクロなどの割り当て
非常にシンプルな作りで初心者でも扱いやすいソフトウェアになっています。
Logicool G PRO X SUPERLIGHT 2 & DEX 総評
G PRO X SUPERLIGHT 2 / DEXは、Logicoolの最新センサーや光学式スイッチを搭載した最新のハイエンドゲーミングマウスです。SUPERLIGHT 2は、外観は変わらないものの、センサーやスイッチ、バッテリー持ちなど性能面で着実な進化を遂げています。万人受けする形状から今でも有力な候補として挙げられる左右対称マウスとなっています。
また、新たに発売された新形状のDEXは、同ブランドの人気エルゴマウス「G703」をブラッシュアップさせ、PROシリーズ初のエルゴマウスとして登場しました。重量もG703比で約35gの軽量化に成功し、性能もG PRO X SUPERLIGHT 2と同一のものを搭載した高性能マウスとなっています。
どちらも競技向けの設計ながら、日常使用にも適した汎用性を持っています。新形状のDEXもG PRO X SUPERLIGHTの意匠を引き継ぎながら、エルゴマウスとして扱いやすい形状になっています。また、ビルドクオリティも良好で軋みやたわみなどはほとんど見られず、品質は十分に高いと言えます。
また最新センサー搭載により電池持ちがさらに良くなったため、こまめに充電する必要がない点も魅力的です。形状も万人受けするもので、最初のマウスとしても非常におすすめです。特にSUPER LIGHT 2に関しては今でも競技シーンのトッププロが多く使用している(旧モデル含め)ことから、とりあえず間違いないマウスだと言えます。高性能なゲーミングマウスが欲しい方はぜひ購入を検討してみてはいかがでしょうか。
以上、「G PRO X SUPERLIGHT 2」と「G PRO X SUPERLIGHT 2 DEX」のレビューでした。
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