本稿では、Logicoolのワイヤレスゲーミングマウス「G PRO X SUPERLIGHT 2c」をレビューします。
製品スペック
G PRO X SUPERLIGHT 2c | G PRO X SUPERLIGHT 2 | |
---|---|---|
形状 | 左右対称 | |
接続方式 | 有線 USB / 2.4GHz | |
スイッチ | LIGHTFORCEスイッチ | |
センサー | HERO 2センサー | |
ポーリングレート | 最大8,000Hz | |
DPI | 最大44,000DPI | |
LOD | 低 / 中 / 高 | |
バッテリー容量 | 最大95時間 | |
サイズ | 118.4×61.2×38.6mm | 125.0×63.5×40.0mm |
重量 | 51g(実測50.5g) | 60g(実測59.6g) |



開封|同梱品

同梱品
- PRO X SUPERLIGHT 2c ワイヤレスゲーミングマウス
- LIGHTSPEEDワイヤレスレシーバー
- USB A – C充電/データケーブル
- レシーバー延長アダプター
- PTFEフィート付きPOWERPLAY開口ドア
- グリップテープ(オプション)
- クリーニングクロス
- 保証規定


製品概要 / デザイン
Logicool Gを代表する製品といえば、多くの方がまず思い浮かべるのはG PRO X SUPERLIGHTシリーズではないでしょうか。2018年にワイヤレスの初代PRO LIGHTSPEED(約80g)が登場し、軽量かつ癖の少ない左右対称形状でユーザーを着実に拡大。2020年には約63gのPRO X SUPERLIGHTが発売され、FPSをはじめとする競技シーンでプロの採用率が大きく伸び、ゲーミングマウスの定番としての地位を確立しました。
2023年には後継のPRO X SUPERLIGHT 2が登場。重量は約60gと据え置きつつ、光学式のLIGHTFORCEスイッチ採用でチャタリング耐性を強化。ポーリングレートも当初の最大2,000Hzから4,000Hz、現在は8,000Hzまで拡張され、プロ基準へと進化を続けています。さらに2024年には、実質的にG703hの系譜にあたる左右対称エルゴ形状のPRO X SUPERLIGHT 2 DEXもラインナップに加わりました。
一方で、従来モデルはサイズがやや大きめという指摘もあり、手の小さいユーザーからは小型版を望む声が根強くありました。そうした要望に応える形で、2025年10月9日にPRO X SUPERLIGHT 2cが登場。シリーズの設計思想を維持しながら、明確な小型化(全長118.4mm)とさらなる軽量化(約51g)を実現した待望のコンパクトモデルとなっています。

今回の「PRO X SUPERLIGHT 2c」は、PRO X SUPERLIGHT 2の基本性能を引き継ぎつつ、約60g → 約51gへと大幅に軽量化し、シリーズ最軽量を更新しました。サイズも全長125mm → 118.4mmへ明確に小型化。実際に握ると一回りタイトになり、指先の収まりが良くなった印象です。


横幅・高さもわずかに縮小され、形状自体は従来モデルを踏襲しながら、小型筐体前提のバランスに最適化されています。癖の少ないG PRO X系の左右対称形状はそのままに、取り回しやすさが一段増した形です。


ソールは2c専用の設計で、従来モデルとは互換性がありません。また、センサー位置は従来の前寄りからほぼセンターへ変更されています。


メインボタンは、PRO X SUPERLIGHT 2と同じ光学式のLIGHTFORCEスイッチを採用しています。クリック感は従来モデルとほぼ同等で、パキッと明瞭。リリースの跳ね返りも適度で、連打時のリズムが取りやすいと感じました。プリ/ポストトラベルは短めです。押下荷重はやや硬めで、どの部分を押しても均一なクリック感に仕上がっています。ボタンのぐらつき(横方向の遊び)も小さめで、押下位置によるクリックフィールの差は非常に少ないと感じます。品質の高さはさすがPROシリーズといったところでしょうか。

サイドボタンも明瞭なクリック感です。形状は従来同様に細長めですが、わずかに出っ張りが増えており、指が掛かりやすく押しやすさが向上しています。

ホイールに関してはPRO X SUPERLIGHT 2はやや柔らかめの回し心地でしたが、2cでは硬めに調整されています。ノッチ感がはっきりして誤操作を抑えやすい印象です。軽快な回し心地も好みでしたが、2cの回している感の強さも好印象です。入力周りの変更点として最も体感しやすいのはこのホイールだと思います。
ソフトウェア
PRO X SUPERLIGHT 2の各種設定は、Logicoolの専用ソフトウェア「Logicool G HUB」で行います。設定可能な主な項目は以下の通りです。

- 感度設定
- 最小100、最大44000DPIまで対応
- ポーリングレート
- 最小125、最大8000Hzまで対応(ワイヤレス接続時、有線接続では最大1000Hzまで)
- センサーキャリブレーション機能
- ボタン割り当て、アクション、システム割り当て、マクロ機能など
- スクロールホイールの誤操作を防ぐ「BHOPモード」の設定



Logicool G PRO X SUPERLIGHT 2c|総評
「G PRO X SUPERLIGHT 2c」は、前モデル「PRO X SUPERLIGHT 2」の意匠を受け継ぎつつ、Logicool G PROシリーズ初のコンパクトサイズとして小型・軽量化を果たした待望のモデル。基本的な性能や形状はそのままに、約51g/全長118.4mmへと最適バランスで縮められており、これまで通常モデルを大きいと感じていた手の小さなユーザーでも扱いやすいサイズ感になりました。加えて、ホイールのノッチ感強化やセンサー位置の変更など、細かな変更も施されています。
価格は本稿執筆時点でAmazonにて24,500円で発売中。カラーはブラック/ホワイト/マゼンタの3色展開で、10月9日より発売が開始されます。
なお、「PRO X SUPERLIGHT 2」の実質的な廉価版にあたる「PRO X SUPERLIGHT 2 SE」も10月23日に発売予定です。さらに2026年初頭には、「ハプティック誘導トリガーシステム(Haptic Inductive Trigger System)」という新技術を採用し、ラピッドトリガー機能を備えた革新的モデル「PRO X2 SUPERSTRIKE」の登場も予告されています。ラインナップの拡充と革新的な技術投入が続くLogicoolの動向から、今後も目が離せません。



