本稿では、Lofreeより発売されているキーボード「Lofree Edge」をレビューします。
製品スペック
製品名 | Lofree Edge |
カラー | Volcano Grey / Metallic Silver |
キーレイアウト | 英語配列 84キー / 75% |
スイッチ | Kailh POM Switch 2.0 ・Type: Linear ・Actuation Force: 40±10gf ・Pre-Travel: 1.3±0.3mm ・Total Travel: 2.4±0.25mm ・Spring Length: 15.5mm |
キーキャップ | PBT |
ケース | カーボンファイバー & マグネシウム合金 |
接続方式 | 有線 Type-C / Bluetooth |
バッテリー容量 | 2000mAh |
対応OS | Mac / Windows対応 |
サイズ | 318x154x16.5mm |
重量 | 485g |
Lofree Edge
公式サイト:https://www.lofree.co/ja/products/edge-mechanical-keyboard
日本公式サイト:https://lofree.co.jp/products/edge
開封|同梱品
同梱品
- キーボード本体
- Zero Keyboard Panel(カーボンファイバースタンド)
- Type-C ケーブル
- 交換用キーキャップ*6
概要|デザイン
Lofree Edgeは、スタイリッシュでレトロなデザインのデスク周辺のガジェットを手掛けるLofreeから発売されたロープロファイルメカニカルキーボード。昨年に同ブランドから発売されたFlowは、デザインや質感の良さ、打鍵感の良さなどから大きな話題を集めました。
今回新たに発売されたEdgeは、84キーの75%コンパクトレイアウトを採用し、最薄部わずか5.4mmの薄さを実現した超薄型のキーボード。同ブランドのロープロファイルキーボードとしては、Flowに続く第2作目となります。
薄型設計に加え、トップフレームにカーボンファイバー、ボトムケースにはマグネシウム合金を使用することで軽量さと堅牢さの両立を実現しています。重量はわずか485gで持ち運びがしやすく、メカニカルスイッチを搭載した75%レイアウトのキーボードとしては、最薄・最軽量クラスであるとのこと。
ボトムケースにはマグネシウム合金が使用されています。カラーはグレー/シルバーの2色展開(ボトムケース)となっています。今回レビューするグレーは、ダークグレーのような濃いグレーといった印象で、Apple社のMacBookのような上質な質感となっています。
また、底面は軽量化のためか、穴が空いているメッシュ構造になっています。中の基盤がむき出しになっている訳ではなく、よく見ると「Lofree」と印字されたプレートが備わっています。
チルトスタンドは1段階調整のみ。先端には柔らかなゴム素材が取り付けられており、グリップ力は十分です。
USB Type-Cの差込口はキーボード背面の中央に配置されています。隣に電源のON/OFF、Bluetooth接続に切り替えるスイッチも備わっており、かなりシンプルな作りになっています。
背面最前面の薄さは9.8mmほど。Lofree Flowでは同じ箇所で11.5mmほどなので、Edgeではさらなる薄型化が施されています。細部の造形も丁寧に加工されており、荒々しさや安っぽさは一切感じられません。性能だけでなく外観に関しても満足できる仕上がりになっています。
キーキャップはPBT素材が使用されています。厚みの実測値は約1mm、高さに関しては約4mmとかなり薄型のキーキャップとなっています。印字されているフォントも独特で、モダンな印象を受けます。Lofree Edgeにはバックライトが搭載されていますが、キーキャップは非透過タイプとなっています。
また、予備のキーキャップとして、無刻印と「EDGE」のモールス信号が刻印された6種類のキーキャップが付属。一部のキーキャップを付け替えることでアクセントになり、見た目の印象はかなり変わってきます。
さらに、キーキャップはLune、Meteorite、Etherの3つの代替キーキャップ セットがオプションとして用意されています。
打鍵感
Lofree Edgeに搭載されているのは、新たに開発された「Kailh POM Swtich 2.0」。Flowに搭載されていたGhost軸は高さが11.9mmだったのに対し、Kailh POM Switch 2.0では9.8mmと薄型化されています。また、ストローク量も前者が2.8mmなのに対し、2.4mmと浅くなりました。
打鍵感に関しては、Ghost軸と同じくリニアタイプとなっています。ファクトリールブ済みなので、滑らかな押し心地で、荷重もGhost軸の50±15gfから40±10gfと軽い打鍵感となりました。Ghost軸は上質な打鍵感を味わえる反面、荷重がやや重いとの意見もあったので、今回の新スイッチはそういった要望も取り入れた結果だと思われます。
荷重はやや軽くなった感覚があり、長時間のタイピングでもより疲れにくくなったような印象を受けます。打鍵感はGhost軸を搭載しているFlowの方がストローク量が多い分、よりダイナミックな打鍵感を味わうことができます。一方のEdgeはかなり薄型化されているため、心地よさではFlowにわずかに及ばない印象を受けます。
とはいえ、打鍵感に関してはあくまでFlowと比べた際にやや劣るかなといった程度であり、薄型キーボードの中ではトップクラスの打鍵感の良さだと思います。
なるべく薄型のメカニカルキーボードが欲しいという方や、持ち運びなどの携帯性を重視する方に向いている製品だと感じます。なお、Edgeはホットスワップには対応しておらず、他のスイッチとの互換性はない点には注意が必要です。
ソフトウェア
Lofree Edgeはカスタマイズ専用ソフトウェア「Lofree Configurator」で各種設定を行うことができます。
設定可能な項目はバックライトの照度(カラーは「白」のみに対応)、ライティングパターン(ブレスのみ)、キーバインド設定、マクロ設定などを行うことができます。現時点で設定できる項目としてはそこまで多くないですが、今後のアップデート次第で機能が充実していくものと思われます。
なお、掲載画像は開発中のものであり、変更される可能性があります。
Lofree Edge|総評
Lofree Edgeは、84キーの75%コンパクトレイアウトを採用し、最薄部わずか5.4mmの薄さを実現したロープロファイルキーボード。超薄型設計に加え、重量はわずか485gと軽量。トップフレームにカーボンファイバー、ボトムケースにはマグネシウム合金を使用することで軽量さと堅牢さの両立を実現しています。
全体的な質感が良く、細部も丁寧に作り込まれている印象を受けます。外観のみならず、打鍵感も薄型・軽量キーボードにしてはしっかりとした打鍵感があります。
Lofree Flow(Ghost軸)のコトコトとした上質な打鍵感にはわずかに及ばない印象を受けるものの、打鍵感がやや重いという意見もあったGhost軸の荷重を減らし、ストローク量も短くなったことでより軽快なタイピングが可能となりました。フィーリングとしてはEdgeの方が底打ちをしている感覚があり、ややカタカタ感が強くなった印象です。性質は似ている用に思いますが、どちらが好きかは好みが分かれると思います。
打鍵感と静音性を重視するのであればLofree Flowを、携帯性重視かつなるべく薄型で打鍵感の良いキーボードが欲しいのであればLofee Edgeをおすすめします。
Lofee Edgeは、7月12日-7月31日まで予約注文が受付中。日本公式サイトで49,280円で予約注文が開始されており、発送は8月8日以降の予定となっています。
以上、「Lofree Edge」のレビューでした。
Lofree Edge
日本公式サイト:https://lofree.co.jp/products/edge
公式サイト:https://www.lofree.co/ja/products/edge-mechanical-keyboard
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