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LAMZU Atlantis Pro Keyboard レビュー:幻想的なライティングが美しいシリコンキーキャップ採用のラピッドトリガー搭載キーボード

本稿では、LAMZUより発売されているキーボード「Atlantis Pro Keyboard」をレビューします。

製品提供:LAMZU

目次

製品スペック

製品名LAMZU Atlantis Pro Keyboard
カラーホワイト
キーレイアウト英語配列65%(68キー)
スイッチRAESHA
Total Travel 3.8mm
Actuation Range 0.2-3.8mm
Initial Force 40gf
End Force 60gf
AP / キー荷重0.2-3.8mm /
キーキャップシリコンラバー
ケースCNC アルミニウム
接続方式有線 Type-C
ポーリングレート1,000Hz
サイズ318 x 109 x 36mm
重量1,250g

販売ショップ
Ark:https://www.ark-pc.co.jp/i/50285719/
PCワンズ:https://www.1-s.jp/products/detail/285557
LAMZU公式:https://lamzu.com/products/atlantisprokeyboard

開封|同梱品

同梱品

  • キーボード本体
  • 交換用キーキャップ(QWERASDF)
  • 予備スイッチ×2
  • キーキャップ&キースイッチプラー
  • キャリーバッグ
  • USB Type-Cケーブル
  • ユーザーマニュアル

製品概要

「Atlantis Pro Keyboard」は、ゲーミングデバイスブランド「LAMZU」から発売されたラピッドトリガー搭載キーボード。主にAtalantisやThorn、Mayaシリーズなどゲーミングマウスを主力として展開してきたLAMZUですが、ついに磁気式スイッチを採用したラピッドトリガー対応キーボードが発売されました。

注目すべきはラピッドトリガーだけでなく、LAMZUを象徴するホワイト×ブルーの爽やかなカラーリングのほか、キーキャップにシリコン素材が使われている点。大抵のキーキャップはでABSやPBTなどの樹脂素材が使われることが多いのですが、本製品では柔らかなシリコン素材を採用し、LAMZUらしく随所に独自性が見られる製品となっています。

デザイン|ビルドクオリティ

Atlantis Pro Keyboardの外観的な特徴は先述の通り、ホワイト×ブルーの爽やかなカラーリング、キーキャップにシリコン素材を使用していることに加え、ケースにもこだわりが見られます。

ケース素材はCNC加工のアルミニウム製で、ずっしりとした重量感があります。裏面には鏡面仕上げのプレートが備わっており、刻印されているデザインは葛飾北斎の作品・冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏がモチーフとのこと。荒々しい大波が大胆に表現されており、使用中に見ることはないものの、高級感を感じさせるデザインとなっています。

接続端子はUSB Type-Cを採用し、スタンダードな背面左側に配置されています。背面の両角は斜めにカットされているほか、エッジも精密に削り取られており、まるで一種のアート作品のようなデザインに仕上がっています。

チルトスタンドはなく、約3度の緩やか傾斜がつけられています。またケース自体に高さがあるため、できればリストレストを併用したいところです。

重量は実測で1202gでした。このサイズのキーボードとしてはかなり重たい部類に入るのではないでしょうか。手にとってみてもかなりずっしりくる重さで持ち運びにはあまり適していないと思われます。ただし、重量のおかげで操作時の安定感は抜群です。

Atlantis Pro Keyboardの最大の特徴とも言えるシリコン素材のキーキャップ。通常のABS/PBT製と異なり、表面はさらさらとしており、手触りがとても良いです。またグリップ感が強く、操作中に滑りにくいという特徴があります。

直接指が触れるトップシェルはシリコン素材、内部パーツにはABS樹脂が使用されており、柔らかい素材ながらキーキャップとしての形状はしっかりと保たれています。またゲーミングキーボードらしく、FPSやMOBAで多用するQWERASDFの計8キーは標準でブルーのカラーリングになっています。なお、ホワイトのキーキャップも付属しているため、好みで交換することができるのも嬉しいポイントです。

欠点としては、ほこりが多少付きやすく、通常のキーキャップよりもこまめに清掃を行う必要がありそうです。また、キーキャップ上で指を滑らせてタイピングを行う場合にはわずかに引っかかりを感じるかも知れません。

打鍵感

Atlantis Pro KeyboardはRAESHA製の磁気スイッチが搭載されています。押下圧は40-60gfと軽く、軽快な操作が可能です。総トラベルは3.8mm、アクチュエーションポイントは0.2-3.8mmの間で0.1mm単位で設定可能です。

内部構造はアルミニウムプレート、シリコンクッション、PCB、EPDMスポンジフォームとなっており、最近主流のガスケットマウントは搭載されていません。

アルミニウムプレートを搭載しているため、底打ち時の打鍵感は硬め。プレート直下にシリコンクッションがあるのとケースの重量もあって、打鍵時の衝撃は上手く吸収されており、反響音も少ない印象です。比較的あっさりしており、癖の少ない打鍵感です。

打鍵感は他のガスケットマウントを搭載した打鍵感重視のキーボードに比べると一歩劣るという印象を受けます。ただし、打鍵時にプレートの沈み込みが生じるガスケットマウントを搭載しないことで、操作時に均一な打鍵感を感じられるというメリットがあります。

性能

Atlantis Pro Keyboardは、LAMZU公式サイトでダウンロードできる専用ソフトウェアで諸々の設定を行います。

性能面については、アクチュエーションポイントが0.2-3.8mmの範囲で0.1mm単位で調整可能。ラピッドトリガーは0.1-3.6mmの範囲で0.1mm単位で調整できます。各キーごとに別の数値を設定することも可能です。

今回はVALORANTで動作確認を行ってみましたが、設定した数値通りに動作しているように感じました。デッドゾーンはわずかに存在しているように感じられるものの、ラピッドトリガーを0.1mmに設定するとかなりキビキビとした挙動になり、十分にゲーミングキーボードとしての性能を備えているように思いました。

その他ソフトウェアでは、キーバインド変更やMACモードへの切替、ライティング、マクロ設定などを行うことができます。

ライティング

Atlantis Pro Keyboardには北向きのLEDが搭載されています。キーキャップに半透明のシリコン素材が使用されていることにより、ライティングがとても幻想的で美しいです。光がシリコン素材を通じて柔らかく分散し、幻想的な雰囲気を醸し出しています。

また、ライティングパターンも豊富でキーボード単体でもFn2キーと他キーを組み合わせることで以下の調整ができます。

  • Fn2+T:ライトOn/Off
  • Fn2+Y:カラー変更
  • Fn2+U:ライティングパターン変更
  • Fn2+F/G:明るさ変更
  • Fn2+H/J:ライティングスピード変更
  • Fn2+ESC:デフォルトに戻す

まとめ

「Atlantis Pro Keyboard」は、ゲーミングデバイスブランド「LAMZU」から発売された初の65%キーボード。第一作目ながらトレンドのラピッドトリガーを搭載するほか、独自の爽やかなカラーリングと精密な加工、そしてシリコン素材キーキャップという独自路線を貫いたLAMZUらしい製品となっています。

ゲーミングキーボードとしての最近のトレンドを抑えた性能に加え、何よりも特筆すべきは見た目の美しさ。ホワイト×ブルーのシンプルな外観に、裏面には冨嶽三十六景をモチーフとした鏡面仕上げのプレートが備わっています。ケースもただの箱型ではなく、独自にカットされた芸術品のような印象を受けます。

キーキャップには半透明のシリコン素材を採用。ライティングが非常に美しく、他のキーボードでは再現できない唯一無二の外観に仕上がっています。ライティングパターンも豊富で、視覚的にも楽しめる製品です。

打鍵感は軽快なリニアタイプで底打ち時は硬いものの、反響音は抑えられています。他のガスケットマウント搭載のキーボードに比べると、打鍵感を重視したキーボードではないといった印象です。それでも個人的にはゲーム用途やちょっとしたライティング用途では十分であると感じており、よほど打鍵感にこだわりがあるという方以外には見た目が気に入るのであれば、購入をおすすめできると感じる製品です。

日本国内ではArkやPCワンズなどで取り扱われており、販売価格は28,600円。しかし、本稿執筆時点ではいずれも品切れ中となっています。公式サイトでは159.99ドルで販売中で、送料を含めると割高にはなってしまうものの、約31,000円で購入できます。

以上、「LAMZU Atlantis Pro Keyboard」のレビューでした。

販売ショップ
Ark:https://www.ark-pc.co.jp/i/50285719/
PCワンズ:https://www.1-s.jp/products/detail/285557
LAMZU公式:https://lamzu.com/products/atlantisprokeyboard

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