本稿では、GITOPERより発売されているゲーミングマウス「GITOPER G2」をレビューします。
製品スペック
カラーラインナップ | ブラック / ホワイト / ミントグリーン / パープル / ピンク |
形状 | 左右対称 |
接続方式 | 無線 / 有線 |
サイズ | 124.6×66.8×38.7mm |
重量 | 57±3g |
ボタン数 | 7ボタン |
センサー | PixArt PAW3395 |
DPI | 最大26000DPI |
ポーリングレート | 125 / 500 / 1000Hz |
スイッチ | Huano Blue Shell Pink dot |
バッテリー寿命 | 70時間 |
開封|同梱品
同梱品
- 本体
- USBドングル
- 1.8m Type-Cパラコードケーブル
- アダプター
- グリップテープ
- 予備ソール
概要|デザイン
G2は、新興デバイスメーカー「GITOPER」が発売する軽量ワイヤレスゲーミングマウス。「Logicool G PRO X SL」の形状がベースになっており、全体的なサイズ感はG PROに近いですが、いくつか異なる点も見られます。
まず大きな特徴として、G PROが全長の中心部が最も高くなる一方で、G2はやや後部が盛り上がっている形状になっています。さらに後部の側面もG2の方が膨らみが大きく、親指と薬指小指の付け根付近への強いフィット感がより感じられます。とはいえ、後部はそこまで高さがあるわけではないため、手のひらへの圧迫感はあまり感じられなく、ちょうど良い塩梅に仕上がっているような印象を受けます。
側面に関しては、G PROはゆるやかな逆八の字になっているのに対し、G2ではより傾斜のついた形状になっています。さらに本体幅もわずかに小さめに設計されているため、よりホールド感を得られるデザインになっています。軽量さも相まって持ち上げ動作も非常にしやすいように感じます。
ビルドクオリティに関しては非常に優秀です。トップシェル、サイドシェルを強く押し込んでも軋みやたわみはほとんどなく、かなり堅牢な印象を受けます。マウスを激しく振ってみてもわずかにホイールがガタつくくらいで、通常の使用範囲では全く問題ないと言っていいでしょう。
表面塗装はわずかにザラつきを感じるマットな質感。グリップ力は並といった所ですが、付属のグリップテープを使用することで改善されます。
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ボタン|スイッチ類
メインボタン
G2のメインボタンはセパレートタイプで、緩やかにカーブを描く形状になっており、フィット感向上のための窪みなどは設けられていません。このようなボタンは指の位置が定まりにくいという懸念点がある一方、自由な配置ができるという利点もあります。
クリック感は良好で、柔らかめのG PRO X SL(初代)に比べるとわずかに固めで適度な反発力があります。低音が強調された小気味の良いクリック音で、個人的には非常に気に入っているポイントです。プリトラベルはG PROに比べると若干長く、ポストトラベルは短めです。
サイドボタン
サイドボタンは他ではあまり見ない光沢感のある細い作りになっていますが、個人的に扱いづらさを感じた部分です。ボタンがかなり細い上に高さもないため、単純にクリックがしづらい印象を受けました。クリック感は軽快で良好ですが、形状にはやや不満が残ります。全く使えないというわけではありませんが、ゲーム中にサイドボタンを多用する方は留意すべき点といえます。
ホイール
ホイールはサイドボタン同様、ブラックモデルのみ赤色の差し色で切り込みも独特なデザインに仕上がっています。ホイールはしっかりとノッチ感を感じられる作りで、操作感は非常に良好。ホイール幅が広めなのと、グリップ力の強いラバー素材が使用されているため、スクロール動作は快適です。クリック感も適度な反発力があり、かなり扱いやすい印象を受けます。
マウスソール|センサー
マウスソール
マウスソールは純度100%のPTFE素材。配置は上下2箇所に加え、センサー周辺に四角形状のソールが貼られています。エッジは丁寧にラウンド加工が施されており、滑走速度も軽快です。ブラックモデルの初期ソールには赤色のものが貼られていますが、予備ソールには白色のものが同梱されています。白の方が若干滑りが速いように感じます。
センサー
センサーはPixArtの最新センサーPAW3395を搭載しており、最大26000DPI、ポーリングレートは最大1000Hz。センサー位置はマウスのほぼ中央に配置されています。
その他には、マウス底面にUSBドングルを収納するための蓋付きポケットがあるほか、DPI切替ボタン、電源ON/OFFスイッチが搭載されています。付属ケーブルはパラコードタイプで柔軟性があるため、有線でも快適に使用することができます。
ソフトウェア
GITOPER G2の専用ソフトウェアでは、キーバインド、デバウンスタイム、DPI設定(最大26000DPI)、ポーリングレート(最大1000Hz)、LOD(1-2ms)の設定を変更することができます。マクロの設定も組めるようになっています。
直感的なUIで初見でも扱いやすく、特に不満は感じません。
総評|項目別評価
- 形状・デザイン:左右対称の癖のないデザインで万人におすすめ。デザイン面でもシンプルながらも個性があって良好
- ビルドクオリティ:軋みやたわみは見られず、ビルドクオリティは非常に良好
- サイズ・重量:サイズ感はG PROとほとんど同じでやや大きめ。重量は57gで比較的軽量
- メインボタン:適度な反発力があり、明瞭なクリック感がある。やや低音強めのクリック音
- サイドボタン:クリック感は良好だが、ボタンの形状に難あり。多用しなければ問題ないかも
- ホイール:ホイールは幅広でノッチ感もしっかりあるタイプ。クリックもしやすくグリップ力も強いため非常に良好
- ソール:丁寧にラウンドエッジ加工が施されており、初期ソールとしては文句なし。滑りも良好
- 機能性:最新センサーのPixart PAW3395を搭載、高ポーリングレートには対応していないが、価格を考えれば十分
- 価格:価格はMechkeysで$69.99(約10,000円)でコストパーフォマンスGood
GITOPER G2は、癖のない形状で絶大な人気を誇るG PROシリーズをベースにブラッシュアップを施したゲーミングマウス。約57gの軽量さを実現した堅牢な作りに加え、最新センサーPAW3395を搭載。G PROよりも高さを抑え、最も高い位置を後部側に持ってくることで手のひらの安定感が増したように思います。
側面も適度な傾斜があるため、重量も相まってマウスを持ち上げる動作がしやすく、非常に扱いやすいマウスであるといった印象を受けます。持ち方もつかみ持ち / つまみ持ち / かぶせ持ちのいずれにも対応でき、十分なパフォーマンスを発揮してくれるでしょう。G PROに近い形状をお求めの方は十分に選択肢に入ってくるのではないかと思います。価格も日本円で10,000円程度と非常にコストパーフォマンスに優れる印象です。
唯一の欠点といえば、サイドボタンの形状。ボタンが非常に細いため、少々扱いにくさを感じました。その他の部分では、メインボタンのクリック感、ホイールの作りも非常に完成度が高いだけに、惜しいポイントであると感じます。形状やクリックフィーリングなどその他の部分は素晴らしく、価格も約1万円とお手頃。左右対称型のマウスをお探しの方はぜひ一度検討してみてはいかがでしょうか。
以上、「GITOPER G2」のレビューでした。
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製品ページ:MechKeys
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