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EPOMAKER Cypher 21 レビュー:電卓とテンキーが一体化したユニークな2-in-1デバイス

本稿では、EPOMAKERより発売されている「Cypher 21」をレビューします。

製品提供:EPOMAKER

目次

製品スペック

製品名EPOMAKER Cypher 21
カラーブラック / ピンク
キーレイアウト18+ノブダイヤル
スイッチEPOMAKER Wisteria Linear
キー荷重:45gf
アクチュエーションポイント:2mm
ストローク:3.6mm
キーキャップPBT製 Cherryプロファイル
ホットスワップ対応
接続方式有線 Type-C / Bluetooth
バッテリー持続時間1,000mAh
サイズ10×14.5×4.3cm
重量約300g

開封|同梱品

同梱品

  • テンキー本体
  • USB TypeCケーブル
  • 2-in-1キーキャップスイッチプーラー
  • 取扱説明書

概要|デザイン

EPOMAKER Cypher 21は、テンキーと電卓の機能を1つに融合させたユニークな2-in-1デバイス。テンキーと電卓のモード切り替えが簡単にできるほか、無線接続にも対応し、さまざまな環境での使用が可能な製品となっています。

本体は光沢感のあるプラスチックケースで、質感はややチープな印象を受けますが、全体的にコンパクトで軽量なデザインに仕上がっています。バックライトは白色単色で、暗所での視認性も良好です。また、ロータリーノブでバックライトのオン/オフを簡単に切り替えることができます。

搭載されているEPOMAKER Wisteriaスイッチはリニアタイプで、45gfと軽めの荷重です。ケース内部にはポロンフォーム、IXPEスイッチパッド、PETフィルム、シリコンボトムパッドといった吸音素材が4層にわたって使用されており、反響音を抑えています。底打ち時の衝撃が柔らかく、わずかな沈み込みが心地よい設計で、打鍵感は非常に良好です。

また、好みのキースイッチに交換可能なホットスワップにも対応しています。好みに合わせた打鍵感にカスタマイズして楽しむことができます。

テンキーと電卓モードの切り替えは、「AC」キーを5秒間長押しすることで可能です。有線Type-C接続とBluetooth接続に対応しており、バッテリーは1,000mAhを搭載。ケーブルレスで快適に使用できる点も便利です。技適も取得済みなので、日本国内でも安心して利用できます。

コンセプト自体は非常にユニークで面白い製品ですが、欠点として入力時のビープ音の大きさが挙げられます。「AC」+「ー」キーの同時押しでビープ音をオン/オフにすることは可能ですが、テンキー本体の電源をオフにするたびに設定がリセットされ、再び起動するたびに手動でオフにする必要があります。

さらに、音量の調整機能がなく、搭載されているロータリーノブではPC本体の音量しか調整できない点も不便です。また、ビープ音の音色が数字ごとに変わるわけではなく、単調な「ピー」という音が鳴るだけで、実用性や必要性はほとんど感じられません。

また、本製品はQMKやVIAに対応しておらず、キーのカスタマイズができない点も残念に感じます。特に、PCでの使用時にテンキー用途に加えて左手デバイスとして利用する可能性を考えると、キーマッピングの自由度があればさらに利便性が広がったと思います。カスタマイズ性の幅が制限されているため、ユーザーごとの用途に応じた柔軟な設定ができない点は改善の余地があると言えます。

EPOMAKER Cypher 21|総評

EPOMAKER Cypher 21は、テンキーと電卓という2つの機能を1つに統合した、非常にユニークな製品です。コンセプトは非常に面白く、特に打鍵感はテンキーとしてはとても良好です。また、Bluetooth接続対応による利便性も大きな魅力となっています。

一方で、入力時のビープ音の扱いづらさや、QMK/VIA非対応によるカスタマイズ性の不足は課題として挙げられます。これらの点が改良されれば、さらに幅広いユーザー層に支持される製品になるでしょう。現時点では特定のニーズを満たすユニークな製品として一定の需要はあると思いますが、さらなる改良の必要がある製品だと感じます。

以上、「EPOMAKER Cypher 21」のレビューでした。

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