本稿では、ASUSから発売されているゲーミングマウス「ROG Harpe Ace Mini」をレビューします。
製品スペック
製品名 | ROG Harpe Ace Mini |
カラー | Black / White |
形状 | 左右対称 |
接続方式 | 有線 USB / 2.4GHz / Bluetooth5.1 |
センサー | ROG AimPoint Pro光学センサー |
ポーリングレート | 最大8000Hz(有線&2.4G接続、別売のROG Polling Rate Boosterが必要) |
DPI | 最大42,000DPI |
メインボタン | ROG 100M Optical Micro Switch |
サイズ | 117×63×37mm |
重量 | 49g |


開封|同梱品

同梱品
- マウス本体
- ワイヤレスレシーバー
- USBドングルエクステンダー
- パラコードケーブル(2m)
- グリップテープ×1
- マウスソール×1
- マニュアル類


製品概要 / デザイン
ROG Harpe Ace Miniは、既存モデル「ROG Harpe Ace」を一回り小型化したモデルです。左右対称型の形状に加え、重量はわずか49gと軽量な部類に入ります。センサーには最大42,000DPI対応のROG AimPoint Pro光学センサーを採用し、スイッチにはROG光学マイクロスイッチを搭載。接続方式もUSB有線・2.4GHzワイヤレス・Bluetoothと豊富で、複数のPCやデバイス間で柔軟に使い分けられる点も大きな特徴です。


外観はHarpe Aceと同一ですが、サイズダウンにより手の小さなユーザーやつまみ持ち・つかみ持ちを好むゲーマーにもフィットしやすい設計となっています。Harpe Aceがやや細長い印象だったのに対し、本製品はバランス型の形状で万人におすすめしやすい形状と言えるでしょう。


ボディシェルにはバイオベースのナイロン構造を採用しており、軽量化と耐久性を両立。表面はマットでさらっとした質感で、やや滑りやすい材質に感じます。
しかし、49gと軽量である点に加えて、側面の指が触れる部分には溝加工が施されており、グリップ力が補強されています。持ち上げ動作時のグリップ力は十分です。グリップテープが付属してくるのも嬉しいポイントです。


形状については、やや平たい形状で最長点はマウス中心部よりやや後方に来ています。お尻が高い形状でもなく、全体的なバランスとしてはG PROシリーズに近い癖の少ない形状です。側面は緩やかな逆ハの字型になっています。
形状は癖の少ない左右対称デザイン。高さは中心部よりやや後方にピークがあり、お尻が高すぎないため手のひらに自然に収まります。

全体的にはG PROシリーズに近い汎用性の高い形状ですが、中心から先端にかけての横幅の広がり方はRazer Viper V3 Proに近く、薬指や小指の置き方によって好みが分かれる部分です。薬指を先端付近に伸ばして配置する方には、やや持ちにくい形状かと思います。


サイズ感としてはG PRO X SUPERLIGHT 2より一回り小さく、背も低いため、特に手の小さいユーザーにとっては扱いやすく感じられるでしょう。

マウスソールは標準で四隅にPTFE製三角形ソールが装着されており、交換用には面積の広いタイプが付属。滑走感を重視するか、安定性を重視するかを好みに応じて選択することができます。
底面左にはDPI切替ボタン、Bluetoothペアリングボタン、右側には接続方式切替スイッチが搭載。さらに下部にはUSBレシーバーの収納ポケットが備わっており、持ち運びの際にも便利な仕様となっています。

ギャラリー








ボタン周り
ROG Harpe Ace Miniには、独自開発のROG光学式マイクロスイッチを搭載。1億回のクリック耐久を誇り、メカニカルスイッチ特有のチャタリング発生の心配がないため、長く使用することができます。
クリック感は明瞭で軽快、やや高音寄りのカチッとした音が特徴です。静音性は高くないものの、ゲームプレイ時のフィードバックとしては心地よい部類。サイドボタンも同様にしっかりとしたクリック感を持ち、大きさも十分で押しやすい設計です。

ホイールは回転音が極めて静かながらノッチ感も明瞭です。クリックも程よい重さがあり、誤作動を防ぎつつ快適に操作できます。また、ホイールにはLEDイルミネーションが搭載されており、ROGブランドらしいゲーミングデバイスの雰囲気を演出しています。

ROG Harpe Ace Mini|総評
ROG Harpe Ace Miniは、「軽量・小型・高性能」をバランスよくまとめたゲーミングマウスです。汎用的ながら独自性の強いHarpe Aceを小型化し、より幅広いユーザー層に適した形状へと調整されている印象を受けました。
重量はわずか49gと比較的軽量で、FPSタイトルなど素早い操作を要求されるシーンでは大きなアドバンテージとなります。さらに、軽さはゲームだけでなく日常的な長時間作業においても手首や腕の負担を軽減してくれるため、eスポーツプレイヤーだけでなくクリエイターやPC作業の多いユーザーにも恩恵があるでしょう。

性能面では、光学スイッチ採用による高い耐久性と入力精度、最大8,000Hzのポーリングレート対応による応答性の高さ、そして有線・2.4GHz・Bluetoothの3種類の接続方式に対応している点が大きな魅力です。特にBluetooth対応は大手メーカー製のゲーミングマウスでは選択肢が少なく、複数デバイス間でシームレスに切り替えたいユーザーにとって貴重な選択肢となるでしょう。
一方で、クリック音はやや大きめであり、深夜のプレイや静かな環境での利用には若干不向きに感じられるかもしれません。また、最大8,000Hzしかし、それ以外に目立った欠点は見当たらず、全体的には非常に完成度の高い製品だと感じます。形状も癖が少なく、万人におすすめしやすい汎用性の高いものとなっています。
販売価格はAmazonにてブラックが19,164円、ホワイトが16,200円で販売中(本稿執筆時点)。価格が高騰している近年の大手メーカーのゲーミングマウスの中で、1万円台半ばという価格は非常に安価に感じます。小型軽量で高性能なゲーミングマウスをお探しの方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

