本稿では、ASUSより発売されているゲーミングマウス「ASUS ROG Harpe Ace Aim Lab Edition」をレビューします。
製品スペック
カラーラインナップ | ブラック / ホワイト |
形状 | 左右対称 |
接続方式 | 無線2.4GHz / Bluetooth / 有線 |
サイズ | 127.5×63.7×39.6mm |
重量 | 54g |
ボタン数 | 5 |
センサー | ROG AimPoint |
DPI | 最大36000DPI |
ポーリングレート | 125 / 500 / 1000Hz |
メインスイッチ | ROG 70M Mechanical Switch |
バッテリー寿命 | 90時間(LEDオフ)/ 79時間(デフォルトLEDオン) |
保証期間 | 1年間 |
開封|同梱品
同梱品
- マウス本体
- USBドングル
- USBドングル拡張アダプター
- USB TypeCパラコードケーブル
- グリップテープ
- マウスソール
- 取扱説明書・ステッカー
概要|デザイン
「ROG Harpe Ace Aim Lab Edition」(以下、Harpe Ace)は、ASUSとAIMトレーニングツールのAim Labのコラボレーションによって生まれたゲーミングマウス。eスポーツのトッププレイヤーやAim Labで世界記録を持つ競技エイマーたちの協力により開発された製品とのこと。約54gの軽量設計、独自開発のROG AimPoint光学センサーを搭載するほか、耐久性7000万回のROGマイクロスイッチ、2.4GHz/Bluetooth/有線の各種接続方法に対応した製品となっています。
Harpe Aceの形状は、左右対称型で横幅が細めの作りになっているのが特徴。サイズ感は「Logicool G PRO X SL」に近いですが、Harpe Aceはメインボタンの高さが比較的低めで、かつG PROより全長が3mmほど長くなっています。軽量ながらビルドクオリティは良好で、全体的にたわみや軋みなどは見られません。
マウス中央から後部にかけては緩やかなカーブを描いた形状でG PROとほぼ同一ですが、特筆すべきは中央からフロントにかけて大きな傾斜がついている点。メインボタン部の位置は比較的低めでかぶせ持ちやつかみ持ちに適した形状となっています。
サイズ感はやや大きめの部類ですが、サイドのくびれた形状と54gと軽量なため総じて操作感は良好。シェルはナイロン素材を採用しており、表面は少しざらつきを感じるマットな質感です。グリップ力は弱めですが、付属のグリップテープを使用することでカバーできます。
※画像をタップで拡大できます
ボタン|スイッチ類
メインボタン
メインボタンのスイッチは、7000万回クリックに耐久する独自開発の「ROG 70M Mechanical Switch」を搭載。ボタンのシェルが薄く、クリック感はやや固めのフィーリングで適度な歯切れの良さを感じます。ボタンはセパレート設計になっており、窪みが設けられているため指のフィット感は良好です。かぶせ持ちした際のフィット感もかなり好感触です。
/. サイドボタン
Aim Labコラボモデルということで、サイドボタンには水色の差し色が際立つボタンを搭載。ボタンの大きさは適切なサイズ感で、クリック感も良好です。配置も問題なく、親指のスイートスポットも十分に確保されています。
ホイール
ホイールは比較的低めに配置されており、メインボタンとホイール間の操作の切り替えがしやすい印象です。スクロール感は軽快で、しっかりと分離感のあるノッチ感が感じられます。
ホイールの溝には斜めの切り込みが施されており、指にしっかりと引っかかる感覚があります。クリック感は比較的軽めでフィーリングは良好です。
センサー|ソール
Harpe Aceのセンサーには、1%未満のDPI偏差を実現したというROG独自開発の光学センサー「ROG AimPointオプティカルセンサー」を搭載。最大36000DPI、最大速度650IPS、加速度50g、1000Hzのポーリングレートに対応しています。
標準ソールの材質はPTFE100%でエッジは面取りが丁寧に施されており、非常に滑らかな滑りです。センサー周辺のO型ソールのほか、初期状態では三角形状のものが四隅に貼られています。底面上部には別途付属している広面積タイプの予備ソールが貼れるようにスペースが設けられています。
センター周辺にはDPI切替ボタン、Bluetoothペアリングボタン、接続方式切替スイッチを搭載。底面下部にはUSBドングルを収納するポケットが設けられています。
総評|項目別評価
- 形状・デザイン:左右対称で全体的なサイズ感は大きめ、全長が長く本体幅は細めの作り
- ビルドクオリティ:軋みやたわみは見られず、ビルドクオリティは良好
- サイズ・重量:約54gで非常に軽量、Bluetooth対応やバッテリー持続時間を考えればかなり軽量な部類に入る
- メインボタン:クリック感はやや固めで、適度な歯切れの良さを感じる
- サイドボタン:形状・クリック感ともに良好
- ホイール:しっかりと分離感のあるノッチ感。低めの配置で操作の切り替えがしやすい
- ソール:面取りが丁寧に施されており、非常に滑らかな滑り
- 機能性:ROG独自開発の光学センサーを搭載するほか、多用な接続方式に対応。軽さの割にバッテリー持続時間も長く、流行りの高ポーリングレートには対応しないものの、性能的には申し分なし
- 価格:15,418円(執筆時点、Amazon)
ROG Harpe Ace Aim Lab Editionは、高性能なセンサーを搭載し、全長が長くスリムな形状で54gの軽量さを実現したASUSの本格的なゲーミングマウス。有線接続・2.4GHzワイヤレスのほかにBluetoothにも対応しており、複数のPCで併用できるのも嬉しいポイントです。バッテリー接続時間はLEDオフ時で公称値90時間と必要十分です。
全体的にはG PROに近い形状ですが、本体幅が細めの作りになっており、他ではあまり見られない特徴的な形状という印象を受けます。かぶせ持ちやつかみ持ちに適しており、全長の長さからつまみ持ちにはあまり向かない印象。センサーやバッテリー持続時間、接続方式など性能的には申し分なく、若干人を選ぶ形状だと思いますが、形状が合えば十分選択肢に入るマウスではないかと思います。
以上、「ASUS ROG Harpe Ace Aim Lab Edition」のレビューでした。
製品ページ:ASUS
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