MENU

ASUS ROG Azoth X レビュー:恒星をテーマにした3面透過のキーキャップ、有機ELディスプレイを搭載したカスタムゲーミングキーボード

本稿では、ASUSから発売されているゲーミングマウス「ROG Azoth X」をレビューします。

サンプル貸出:ASUS JAPAN

目次

製品スペック

製品名ROG Azoth X
キーレイアウト75%レイアウト US配列
スイッチROG NX Snow V2
・Initial Force: 40gf
・Total Force: 53gf
・Actuation Point: 1.8mm
キーキャップPBT昇華印刷
構造5層構造ダンパー&シリコンガスケット
ホットスワップ対応
接続方式有線 USB / 2.4GHz / Bluetooth5.1
ポーリングレート1000Hz
サイズ325.4×136.2×40mm
重量1600g

開封|同梱品

同梱品

  • キーボード本体
  • リストレスト
  • キーキャッププラー
  • スイッチプラー
  • Ctrlキーキャップ
  • ROG NXスイッチ×3
  • USBドングル
  • USBエクステンダー
  • USB-C to Aケーブル(2m)
  • ROGステッカー
  • マニュアル類

製品概要 / デザイン

ROG Azoth Xは、ASUS ROGから今年6月に発売された75%レイアウトのメカニカルゲーミングキーボード。前モデル「ROG Azoth」をベースに、最新スイッチの搭載や静音構造の改良を行い、デザイン性・機能性の両面でアップグレードされています。

最大の特徴は、恒星をテーマにしたオリジナルキーキャップ。3面半透明という独自機構のデザインを採用しており、RGBライティングを鮮やかに拡散する設計になっています。さらに前面と上部には恒星をテーマにした昇華印刷が施されており、バックライトと組み合わさることで独特の未来的な印象を与えるデザインに仕上がっています。

キーボード右上には2インチの有機ELディスプレイと3方向コントロールノブを搭載。Caps Lockや接続モード、PC/Mac切替などの基本情報に加え、システムパラメータやカスタムアニメーション、音楽情報、CPU温度など多彩な表示に対応しており、視覚的にも楽しめるインターフェイスとなっています。

接続方式は有線・2.4GHz・Bluetoothのトライモードに対応。最大3台のデバイスに同時接続でき、背面右側のスイッチで瞬時に切替が可能です。ゲーミングPCと仕事用PCなど、複数のPCを使い分けるユーザーにとっては大きな魅力といえるでしょう。

背面デザインはシンプルかつ控えめで、右下に薄くロゴが印字されている程度。表面の華やかさと対照的で、落ち着いた印象です。チルトスタンドは2段階で調整可能なタイプで、好みの応じて傾斜をつけることができます。

また、専用のリストレストも付属しており、キーボード前面に装着することで長時間のタイピングやゲームプレイ時でも手首の負担を大きく軽減できます。

打鍵感

ROG Azoth Xには、新たに改良されたROG NX Snow V2スイッチが搭載されています。前モデルのAzothに搭載されていたNX Snowをベースにしたリニアスイッチとなっています。なお、クリッキータイプのStrom V2モデルも展開されていますが、日本国内では現時点では未発売の模様です。

NX Snow V2はアクチュエーションポイント1.8mm、初期押下圧40gf、トータルフォース53gfというスペックで、基本仕様は初代Snowスイッチと変わりません。

ステムはボックスステム型で、一般的な十字ステムに比べて軸ブレが抑えられているのが特徴。さらにルブ済みのため、押下感は非常にスムーズです。打鍵音はやや高音寄りで「カタカタ」と軽快。低音でコトコト響くタイプではないものの、爽快感のあるフィードバックを得られます。スタビライザーも適切にルブされており、金属ノイズはほとんど感じられません。

軽快でテンポの良いタイピングを実現する打鍵感に仕上がっており、ゲーミング用途だけでなく文章入力などの日常利用にも適していると感じます。

NS Snow V2|NS Storm V2 / 引用:ASUS ROG

ROG Azoth X|総評

ROG Azoth Xは、75%レイアウト、トライモード接続、有機ELディスプレイといった機能性に加え、恒星をテーマにした独創的なキーキャップデザインを兼ね備えた、非常に個性的なゲーミングキーボードです。内部には5層フォームやガスケットマウントを搭載し、構造的にもハイエンド仕様に仕上げられています。

販売価格はAmazonで47,564円(本稿執筆時点)。メカニカルキーボードとしては高価格帯に属し、正直なところコストパフォーマンスの面で割高に感じる点は否めません。特に打鍵感は「軽快で爽快」という特徴が強く、価格を考えるともう少し重厚なフィーリングを期待していた方にはやや物足りないかもしれません。

しかし、有機ELディスプレイや多彩な接続方式、そして唯一無二のキーキャップデザインといった要素は、他の製品(特に大手メーカーにおいて)ではあまり見られない強烈な個性となっています。派手すぎず、それでいて未来的なルックを求めるユーザーには間違いなく刺さる製品でしょう。

筆者自身、普段はシンプルな外観のキーボードを好みますが、この奇抜さとクリーンさを両立したAzoth Xのデザインは結構好みでした。気になる方はぜひ一度、家電量販店などで実機を試してみることをおすすめします。

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
0 コメント
Oldest
Newest
Inline Feedbacks
View all comments
目次