本稿では、DOIOより発売されているマクロパッド「DOIO KB16」をレビューします。
製品スペック
製品名 | DOIO KB16 |
カラー | 全8色 |
キーレイアウト | キー:16 / ノブ:3 |
スイッチ | Gateron KS-3 Milky Yellow Pro / 50±15gf |
レイヤー数 | 4 |
OLED | 0.91インチ |
リマップツール | VIA |
ケース | CNCアルミ削り出し |
接続方式 | USB Type-C |
サイズ | 142.5 x 96.2 x 33mm |
重量 | 公称値:320g / 実測値:約344g |
販売ページ(株式会社KIBU):https://kibushop.com/products/kb16
同梱品
同梱品
- DOIO KB16 本体
- USB Type-C ケーブル
- セットアップガイド
概要|デザイン
「DOIO KB16」は、QMK/VIA対応(キーボードのキーマップを自由に変更できるファームウェア)の左手デバイスとして使用できるマクロパッド。16個のキーとクリック可能な3つのノブを搭載する他に4つのレイヤーを備えており、多様なアクションを登録することができます。ガスケットマウントを搭載し、ホットスワップにも対応していることが特徴です。
本体カラーは、ブラック、グレー、グリーン、ピンク、イエロー、ホワイトなど全8色展開となっており、カラーの選択肢が豊富なことも嬉しいポイントです。本稿ではグレーモデルをレビューします。
DOIO KB16のトップケースはアルミ合金製でずっしりと重量があり、高級感のある仕上がりです。
キー配列は4×4の16キー、右側には2つの小ノブと大ノブ、レイヤー/GIFを表示できるOLEDスクリーンが備わっています。
搭載キースイッチは「Gateron KS-3 Milky Yellow Pro」で、キー荷重は50±15gfとなっています。ホットスワップにも対応しているため、好みのキースイッチに換装して使用することができます。
ボトムケースはアクリル製になっており、内部の基盤が薄っすらと透けて見える仕様です。底面のネジを開けると簡単にケースを分解することができるので、メンテナンスやModなども容易です。
接続端子はUSB Type-Cで背面右側に配置されています。エッジ処理なども丁寧に施されており、全体的にビルドクオリティは良好です。
南向きにLEDが搭載されており、後述するVIAで明るさやライティングパターンなどを変更することができます。
本体重量は公称値320g、実測値は約344gでした。トッププレートがアルミ製のため、サイズの割にはずっしりとした重量感があります。ただ、持ち運びが億劫になるほどの重量ではないと感じます。
使用感
打鍵感に関しては、マクロパッドとしては中々良好な打鍵感です。ガスケットマウントが搭載されていることから、底打ち時に指に伝わる衝撃が少なく、柔らかな打鍵感になっています。
上2つの小さなノブには強めのノッチ感、大ノブには弱めのノッチ感があります。いずれも適度なノッチ感があるため、どれくらい回したかを感覚的に把握できるようになっています。
さらに、ホットスワップに対応していることから、お好みのキースイッチを装着できるのも嬉しいポイント。青軸などに換装して強いフィードバックを楽しんだり、様々なスイッチを装着してキースイッチテスターのような使い方をすることもできます。
キースイッチ|キーキャップ
キースイッチには「Gateron KS-3 Milky Yellow Pro」が搭載されています。キー荷重は50±15gf、プリトラベルは2.0±0.6mm、ストロークは4.0mmとなっています。
打鍵感は引っ掛かりのないリニアなフィーリング。ルブされているので音も静かです。特に癖もなく、標準的な赤軸系のスイッチだと思います。
キーキャップはXDAプロファイルの無刻印タイプ。材質はPBTで適度なザラつきがあります。厚みは実測値で1.3mmと標準的です。グレーモデルに付属するキーキャップは上半分がライトグレー、下半分がブラックで分かれており、視覚的にキー配置の認識がしやすくなっています。
ソフトウェア
DOIO KB16の各種設定はVIA(キーマップ変更Webアプリ)から行います。VIAでは、各種キー/ノブに自由にキー設定を割り当てることができるほか、マクロ設定、ライティング設定などを行うことができます。
以下の画像はテンキーの設定例になります。この他にも特定のショートカットを割り当てたり、動画/画像編集ツールなどでよく使用するショートカットなどを割り当てることが可能です。また、ノブは音量調整、画面拡大/縮小、レイヤー切替、ブラウザタブの切替など様々な用途に割り当てることが可能です。
DOIO KB16|総評
以上、「DOIO KB16」のレビューでした。
DOIO KB16は、全16キー / 3つのノブ搭載、ガスケットマウント搭載、ホットスワップ対応 / OLEDスクリーン搭載の高性能なマクロパッド。トップケースにはアルミ合金を採用し、質感がとても良く、ビルドクオリティは良好です。また、ガスケットマウント搭載かつホットスワップに対応、さらにケースも簡単に分解可能なので、カスタマイズ性にも優れています。
また、キーだけでなく3つのノブを備えているため、イラストレーター、動画/画像編集、3DCGなどクリエイティブな作業をする方におすすめのマクロパッドです。
カラーバリエーションも豊富で、日本正規総代理店を務める株式会社KIBUさんの公式ショップでは計8色が展開されています。価格は1万円と手を出しやすく、機能性と品質面を考えると非常にお買い得だと感じます。
販売ページ(株式会社KIBU):https://kibushop.com/products/kb16
株式会社KIBU
X:https://twitter.com/KIBUJP
Official:https://kibushop.com/
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